2020年…新型コロナによる「巣ごもり消費」が鮮明に
総務省では、「家計調査*」2020年の平均値をまとめました。
*統計法に基づく基幹統計「家計統計」を作成するための統計調査。国民生活における家計収支の実態把握、国の経済政策・社会政策の立案のための基礎資料を提供することを目的に行っているもの
新型コロナウイルスの日本初感染が確認されたのが、2020年1月16日。4月7日からは緊急事態宣言の発令。宣言解除には、Go Toキャンペーンで、お得に旅行や会食を楽しみましたが、徐々に感染が再拡大。再び緊急事態宣言の発令……と感じながら終わった、2020年。この1年、私たちの消費を振り返ってみます。
2020年、1世帯当たりの消費支出(総世帯)は23万3568円。実質6.5%の減少となりました。二人以上世帯に限定すると、1世帯当たりの消費支出は27万7926円で、実質5.3%の減少です。
2011年からの10年の推移でみてみると、総世帯でマイナスを記録したのは、2011年1.7%減、2014年3.2%減、2015年2.7%減、2016年1.8%減、2017年0.2%減、2018年1.1%減と、決して減少することは珍しいことではありませんが、減少幅としては過去10年で最大となっています(図表1)。
消費支出なかで減少したものを見ていくと、
●食料…実質1.7%減
:実質減少は2年ぶり。減少に寄与したのは「外食や菓子類」など
●住居…実質0.2%減
:2年連続の実質減少。減少に寄与したのは「設備修繕・維持費」
●被服及び履物…実質19.8%減
:実質減少は7年連続。減少に寄与したのは「洋服、シャツ・セーター類」など
●交通・通信…実質8.6%減
:4年ぶりの実質減少。減少に寄与したのは「交通、自動車等関係費」など
●教育…実質2.9%減
:2年連続の実質減少。減少に寄与したのは「授業料」など
●教養娯楽…実質18.1%減
:2年連続の実質減少。減少に寄与したのは「教養娯楽サービス、教養娯楽用品 」など
一方で増加したものを見てみると、
●光熱・水道 …実質1.9%増
:実質増加は5年ぶり。増加に寄与したのは「電気代、上下水道料」など
●家具・家事用品 …実質6.1%増
:4年連続の実質増加。増加に寄与したのは「家事用消耗品、家庭用耐久財 」など
●保険医療 …実質1.7%増
:3年連続の実質増加。増加に寄与したのは「保健医療用品・器具、医薬品」など
減少幅が大きかったのが「被服及び履物」「交通・通信」、パックツアーなどを含む「教養娯楽」。そして増加幅が大きかったのが、DIY効果などもあったのでしょう「家具・家事用品」。外出自粛を余儀なくされ、ステイホームを楽しむ……そんな2020年の私たちの生活を色濃く反映した結果になっています。
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