日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「離婚率」です。

離婚原因で最も多いのは、やはり「夫婦の相性」

永遠を誓い結婚したはずの夫婦……なぜ離婚に至るのでしょうか。全国の家庭裁判所へ婚姻関係事件*を申し立てた人の申立の動機から紐解いていきましょう。

 

*夫婦同居及び協力扶助、婚姻費用分担、夫婦関係調整、離婚などのほか、訴訟事件を除く、婚姻中の夫婦間の紛争一切を対象とする

 

男性の申立のうち、最も多いのが「性格が合わない」で61.2%。続いて「精神的に虐待する」で13.4%。「異性関係」12.6%、「暴力をふるう」12.1%、「浪費する」10.6%、「性的不調和」9.2%、「同居に応じない」9.0%と続きます。

 

一方、女性の申立のうち、最も多いのが「性格が合わない」で42.2%。続いて「暴力をふるう」で27.2%。「生活費を渡さない」25.2%、「精神的に虐待する」22.6%、「異性関係」16.4%、「酒を飲み過ぎる」7.5%、「性的不調和」5.8%と続きます(図表3)

 

出所:裁判所「司法統計」婚姻関係事件数ー申立ての動機別申立人別より作成
[図表3]男女別「離婚原因」 出所:裁判所「司法統計」婚姻関係事件数ー申立ての動機別申立人別より作成

 

男女ともに「性格の不一致」がダントツトップ。やはり結婚生活を続けていくためには、相性は必須のようです。また「女性側の浪費」「男性側の不貞行為」「男性側の暴力行為」は、夫婦の典型的な揉め事として、思い浮かびやすいものではないでしょうか。

 

泥沼離婚の末、財産分与で巨額の損失を被ったとか、多額の慰謝料が後々の生活を圧迫したなどの話はよく聞かれます。のちのちの相続でも、過去の離婚が尾を引き、争族に発展……というケースも珍しくありません。

 

揉めに揉め、訴訟となった場合でも、離婚が認められるの約3~4割。つまり、訴訟に至るほどのケースであっても、半数以上が離婚が認められない=外野から見れば離婚する原因とは考えられない、ということです。

 

少し歩み寄る努力をすれば、案外、離婚回避できるかもしれません。

 

 

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