いまさら聞けない!?…日本の工業「中学受験生レベル」の知識

中学受験専門塾の著名講師が、難関中学入試に頻出する「地理」のポイントをわかりやすく解説! 本記事では、重工業のうち機械工業に含まれる集積回路、そして化学工業、軽工業のうちの繊維工業、食料品工業、よう業、製紙・パルプ工業について解説します。※本記事は、『合格する地理の授業 日本の産業編』(実務教育出版)から抜粋・再編集したものです。

医師の方はこちら
無料メルマガ登録はこちら

日本の「シリコンロード」「シリコンアイランド」とは

 ●技術力があっても価格競争で負けてしまう日本 

 

パソコンやデジタルカメラに使われる集積回路(しゅうせきかいろ)ですが、近年では世界中でつくられるようになりました。

 

かつては日本が世界一でしたが、近年は他国の企業のほうが、売上高が大きくなっています。残念な話ですね。日本の工業の未来は厳しい気がしてきます。

 

では、なぜ日本の売上高が落ちてしまったのか。

 

それは、いくら技術力があっても価格競争で負けてしまうことが多いからです。

 

中国や東南アジアのほうが、人件費土地の値段が安いことから、製品を安くつくることができるのです。パソコンにしても、現在は多くが中国製になってきています。

 

 ●東北のシリコンロードと九州のシリコンアイランド 

 

ちなみに、東北自動車道沿いに集積回路をつくる工場が多くあることから、東北自動車道沿いをシリコンロードと呼ぶことがあります。

 

同じく熊本県などの九州地方の空港周辺に多くの工場があることから、九州をシリコンアイランドと言うこともあります。覚えておきましょう。

 

[図表1]半導体工場所在地(2019年)

 

きれいな水や空気があると、集積回路をつくる場所に向いていますし、近くに高速道路や空港があると、輸送にも便利です。また、東京都などの大都市よりも人件費が安いということも、地方で集積回路が多くつくられる要因になったのでしょう。

 

ただ、いくら安いと言っても韓国や中国よりは高くなってしまうので、日本はなかなか価格競争に勝てないのです。

 

 ●外国に生産拠点を移す「産業の空洞化」が進んできた 

 

日本でも、外国に生産拠点を移す企業が多くあります。これは機械(きかい)工業だけではなく、他の工業でも同じです。

 

人件費土地の値段が安い国でつくったほうが利益を出しやすいと考えて、中国やタイ、ベトナムなどに工場をつくるのです。

 

これによって、日本国内の産業が衰(おとろ)える、「産業空洞(くうどう)」が進んできました。

 

 ●プラスチックから石けんまでつくる化学工業 

 

では、次に化学工業について説明していきますよ。

 

 化学工業 

石油や塩などを原料とし、それを化学的に変化させて製品をつくる工業のこと。合成ゴム、化学肥料、プラスチック、石けん、薬品、化粧品など。石油化学工業が中心。

 

石油化学工業は、原油から得られるナフサを原料にして、プラスチックなどのさまざまな製品をつくっています。石油化学コンビナートでは、工場を集めてパイプなどでつなぎ、効率よく生産できるようにしています。下記の図表2は石油化学コンビナートがある場所です。

 

[図表2]石油化学コンビナートがある都市

 

▲千葉の石油化学コンビナート(※PIXTA)
▲千葉の石油化学コンビナート(※PIXTA)

 

鉄鋼業も同じですが、関東から九州にかけての臨海部で工業が伸びていますよね。その地域のことを太平洋ベルトと言います。

 

新幹線高速道路といった交通網も発達しているため、人口が集中しています。労働力も得やすいですし、消費者も多く住んでいますよね。だから、工業が発達している地域が集中しているのです。

 

その中でも、「化学工業と言えば千葉県」というくらい、千葉県は化学工業がさかんです。

 

 ●化学工業の場所を語呂合わせで覚える 

 

化学工業の場所は覚えにくいので、語呂(ごろ)合わせをつくってみました。

 

 

どうでしょうか?

 

自分オリジナルの語呂合わせをつくるのもいいですね。

 

\ 注目セミナー/

第1期、第2期完売の三軒茶屋・人気不動産小口化商品「第3期販売」解禁 5/14(金)開催

中学受験専門塾ジーニアス 運営会社代表 

慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校し、運営会社の代表に就任。現在は東京・神奈川の6地区に校舎がある。

ジーニアスはハイレベルな少人数制指導塾として、1学年200人強から開成、麻布などの御三家各校、筑波大附属駒場、慶應中等部、早稲田実業、渋谷教育学園渋谷、ラ・サールなど超難関校に例年合格者を多数輩出しており、募集時には毎年満席になる校舎もある。また、家庭教師のトライの映像授業「Try IT」の社会科を担当し、高校受験生からの支持も厚い。

おもな著書に『合格する算数の授業 図形編・数の性質編』『合格する地理の授業 47都道府県編・日本の産業編』(実務教育出版)があり、ほめて伸ばすだけをよしとしない、タイプ別に子どもへの対応方法を変えるなど独自の子育て論にも注目が集まっている。

著者紹介

連載楽しく学べる!「中学受験・合格する地理の授業・日本の産業」工業の種類編

合格する地理の授業 日本の産業編

合格する地理の授業 日本の産業編

松本 亘正

実務教育出版

毎年、たくさんの合格者を輩出する中学受験専門塾ジーニアスの授業を再現! 中学入試「社会・地理」の押さえどころが、おもしろいほど理解できます。資源の乏しい日本が、どのように時代の変化に対応して、さまざまな産業を発…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧