工業に苦手意識を持っている小学生は、とても多い!
ここでは、日本の産業の中の「工業」について取り上げます。
工業に苦手意識を持っている小学生はとても多いのです。なぜでしょう? 農業や水産業と違って、目にする機会も少なくて、実感がわきづらいためかもしれませんね。農業や水産業で出てくるものは、毎日自分たちが食べたり飲んだりするものですが、工業製品は、身近にはあっても小学生にあまり関係のないものばかり…。
家に車があれば自動車のことは理解しやすいかもしれませんが、陶磁器(とうじき)や鉄鋼と言われても、ピンときませんよね。ですから、覚えるべきポイントはきっちり伝えて、少しでも楽しく勉強ができるように説明していきましょう。
重化学工業の種類は「金属工業・機械工業・化学工業」
世界の自動車生産を見ると、歴史が見えてきます。2009年に生産台数が落ち込んだのは前年にリーマンショックがあったから。2011年に日本だけ落ち込んだのは東日本大震災があったから。生産台数が減っている年にはよくない出来事が関係しているのです。2020年もそんな年として、データに反映される年になりました。
●重化学工業と軽工業の割合の変化
まず、工業は大きく2つに分けられます。重化学工業と軽工業です。
さらに重化学工業の中に、金属工業、機械(きかい)工業、化学工業があって、軽工業の中に、繊維(せんい)工業、食料品工業、よう業、製紙・パルプ業などがあります。
重化学工業は、重たいものと化学工業、それ以外は軽工業と覚えておくといいでしょう。
では、まず重化学工業と軽工業の工業出荷額の割合の変化を見ておきましょう。下記の図表1のグラフを見ればわかると思いますが、重化学工業は70%以上、軽工業は30%もありません。ひと昔前は、重化学工業が3分の2を占めていましたが、現在はもっと割合が増えています。そう遠くないうちに、4分の3が重化学工業になるでしょうね。
●重化学工業の種類
重化学工業には、金属工業、機械(きかい)工業、化学工業があります。どのような工業なのか、1つずつ説明していきましょう。
金属工業
金属の鉱石から鉄、アルミニウム、銅などの金属を取り出し、それらを板や棒、管、線などに加工する工業のこと。鉄の生産は、中国が世界一をほこります。
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