国民の約10人に1人は分譲マンションで生活している今、マンションに住む人たちは大きな危機に瀕している。老朽化と大規模修繕、管理組合との付き合い、住民の転居と高齢化……。マンション購入時には明かされない課題を解説。 ※本記事は幻冬舎ゴールドライフオンライン掲載の書籍『分譲マンション危機』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。

「マンション側が金を準備してなかった」で起きた悲劇

◆終焉状態に至るまでにも地震や台風などによる被災場面の到来もある

 

建物が、経年による老朽化に至る途中にも、地震や台風などによる災害など予期せぬ災難に遭遇するかもしれません。阪神淡路大震災、東日本大震災そして熊本地震での分譲マンションは、どのように復旧工事を段取りしていったのか、また生活の継続を維持していかれたのでしょうか。

 

筆者は、熊本地震で壊れた分譲マンションの被災者の皆様の声を聞きに現地にいきましたが、復旧が遅れる大きな要素のひとつに「マンション側に復旧に対応できる資金がないこと」でした。前述の通り、このような資金をストックしておく考え方はありませんので当然のことなのです。若い区分所有者なら、復旧に対する対応力もあるかもしれませんが、同じ分譲マンションに住む高齢の区分所有者には、対応力を望むことは困難かと思われます。

 

国内で、万が一の災害時に復旧できる資金の積立をされている分譲マンションは、皆無だと思っています。

 

※本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載『分譲マンション危機』を再構成したものです。

 

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分譲マンション危機

分譲マンション危機

小林 道雄

幻冬舎MC

どんなマンションでもいずれは起こる、 住民を悩ます数々の病理 国民の約10人に1人は分譲マンションで生活するといわれる現代。 今、マンションに住む人たちは大きな危機に瀕している。 老朽化と大規模修繕、管理組合の人付き…

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