為替
先週の豪ドルの対円レートは、下落しました。豪州では堅調な小売売上高が発表されるなど景気回復への期待感が高まる中、米バイデン次期大統領による追加経済対策の内容が実現性に疑問があるとの見方や、イタリアの政局不安などからリスク回避的な動きとなり、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルが売られる展開となりました。週間を通して豪ドルの対円レートは下落しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、ほぼ横ばいでした。米バイデン次期大統領による追加経済対策の実現性への懸念や、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が長期的な金融緩和の必要性を示したことなどを受けて、主要国金利は概ね低下しました。こうした環境下、豪州では堅調な小売売上高が発表されるなど景気回復への期待感も見られていることを背景に、豪州3年国債利回りはほぼ横ばいにとどまりました。
株式
先週の豪州株式は、下落しました。米バイデン次期大統領による追加経済対策の内容が実現性に疑問があるとの見方や、イタリアの政局不安などを背景に欧米株式市場は下落し、豪州株式も連られて軟調な展開となりました。週後半、中国による豪州産石炭の輸入受け入れ報道などを受けやや持ち直したものの、週間では豪州株式は下落しました。
リート
先週の豪州リート指数は、下落しました。欧米金利の低下などを受けてグローバル・リート指数は上昇しましたが、豪州株式が下落したことなどを背景に、週間では豪州リート指数は下落しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年1月11日~1月15日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2021年1月19日)