受験シーズン真っ只中。早くも合格を手にした受験生、すでに来年を見越している受験生…今年も様々なドラマが繰り広げられています。皆一様に努力しているなか、受験の明暗をわけるターニングポイントとは、一体? 本記事では、学習塾・灘学習院の学院長である江藤宏氏の著書『東大・京大に合格する子どもの育て方』より、特別な才能がなくても、難関大学に受かる親子の共通点について解説します。

教育に「遅すぎる」ということは決してない

頭を使う練習を始めるのは早いに越したことはないとお伝えしました。しかし、だからといって、いつから始めても遅すぎるということは決してありません。やり方さえ間違わなければ、中学校からでもぐんと伸びる子はいくらでもいますし、高校から始めたとしても十分に間に合います。そもそも勉強をして考える力を伸ばす目的は、テストで良い点を取るためではありません。人生のゴールは名門大学に合格することではありません。

 

考える力は、すなわち生きる力です。生きる力は人生の苦難を乗り越えるために必要な力であり、誰もが持っている力です。たとえ大人であっても、「なぜ?」「どうして?」と考えていけば、頭を柔らかくすることは十分に可能なのです。保護者の皆さんに求めたいのは、「頭は使い方しだいで必ず柔らかくなる」と信じることです。

 

育ってきた環境や頭を使ってこなかった時間の長さにより、頭を使えるようになるまでの期間に個人差は確かにあります。けれども、正しい方法で訓練すれば、たいていの子どもが、必ず思考力を身につけられるのです。子どもの可能性を保護者がまず信じてあげるべきです。

 

だから、くれぐれも焦らないように気をつけてください。子どもの力は伸びるものだと信じること。そして、夢はできるだけ大きく持つことです。

 

子どもの夢をきちんと受け止め、できれば「もっと大きな夢だっていいよ。きっと叶うはずだから」と引き伸ばしてあげる。目一杯、大きな夢を持たせてあげる。それこそが親の、一番大切な役割だと思います。

 

東大・京大に合格する 子どもの育て方

東大・京大に合格する 子どもの育て方

江藤 宏

幻冬舎メディアコンサルティング

「うちの子は勉強しているのに成績が上がらない」、「あの子は勉強しているように見えないのにいつも成績がいい」と感じたことはありませんか? 実はわかりやすい授業ほど、子どもの可能性を奪っているとしたら──。 40年に…

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