人生の大イベントであるマイホームの購入。しかし、こだわって選んだはずなのに「失敗してしまった…」と感じる人も少なくありません。本記事では、マイホームの「値下げ交渉」に関して、売り手側と買い手側の思惑と実情を取り上げ、契約直前まではしてはいけないワケを説明します。

「値下げに応じてくれる」ことにもリスクが…!?

値下げ交渉ができるのかどうかということよりも、大切なのは、不動産業者がどのようなスタンスで営業を行っているのかということです。いくら値下げ交渉に応じてくれる業者であっても、顧客に押し売りするような業者からは購入するべきではありません。

 

特に価格というのは、交渉力を左右する大きな要因となります。価格交渉によって値下げしてもらった場合、「頑張って値下げしたのだから、買ってくれないと困りますよ」などと言われてしまったら、買わずにはいられなくなってしまいます。

 

そうなると、値段は下がったけれど、立場としては不利になってしまうのです。価格交渉ができるということは、それだけリスクもあるということを認識したうえで、どのような対応をとるか考えておくことが大切です。

 

本当に自分に合った物件を購入したいと考えているのなら、いろいろな物件を比較検討させてくれる業者のほうがいいでしょう。そのほうが、結果的に選択の幅が広がります。より、自分に合った物件に巡り合える可能性が高まるのです。

 

なかには値下げできることをウリにしている業者もあるかもしれませんが、それよりも、より良いマイホームを購入するということを意識しておいてください。価格交渉にばかり気を取られていると、本質を見失いかねません。

 

大幅な値引きを行っている業者があるとすれば、それは最初から価格に上乗せしているだけなのかもしれません。売り手も業者も利益がなければ活動できないので、そのあたりについては慎重に考えておく必要があります。

次ページ価格はあくまでも「最終的な判断材料」

本記事は、2018年1月22日刊行の書籍『絶対得する!初めての一戸建て購入マニュアル』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

絶対得する! 初めての一戸建て購入マニュアル

絶対得する! 初めての一戸建て購入マニュアル

久水 陽介

幻冬舎メディアコンサルティング

立地選びの基本から、お得なローン、不動産会社の裏事情、営業マンの仕掛けるワナまで生涯一度の買い物で後悔しないための必読の書。 一戸建ての購入は、多くの人にとって人生で一度の大イベント。 ところが、実際に家を買っ…

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