そんな映画ですが、一般社団法人日本映画製作者連盟によると、全国のスクリーン数は3,583(2019年12月末現在)。47都道府県で最も多いのが「東京都」で392。「愛知県」281、「大阪府」224、「千葉県」220、「埼玉県」209、「神奈川県」193と続きます。
スクリーン数が最大だったのは1960年で7457。その後、娯楽の主役をテレビに奪われると、スクリーン数は減少傾向に。1993年には1734にまで減少します。その後、全国でシネマコンプレックスが次々とオープンすると、スクリーン数は再び増加。現在3583のスクリーンのうち、シネコンは3165となっています。
またスクリーン数の拡大に伴い、公開される映画も増加傾向にあります。スクリーン数が最大だった1960年代は年間600〜700本程度の公開でしたが、近年は1000本を超え、2019年には1278本の映画が公開。入場者数は1億9491万人と、『タイタニック』や『踊る大捜査線 THE MOVIE』が大ヒットした1998年の1億9349万人を超えて、過去最多を記録。興行収入は2611億円と、2000年以降で最高となりました。
ちなみに2019年、邦画の興行収入第1位は『天気の子』で140億円、洋画は『アナと雪の女王2』で127億円。そのほか『アラジン』と『トイ・ストーリー4』の2作品が興収100億円を超える大ヒットとなりました。
国民の4割は映画館で映画を鑑賞している
一時の衰退期を経て、再び、人々を楽しませる娯楽の中心になった映画ですが、実際どれほどの人が楽しんでいるのでしょうか。
総務省による「社会生活基本調査」から紐解いていきましょう。
まず行動者率(属性別の人口のうち、1年間の間に、ある行動を行った人の割合)でみていきます。「映画館での映画鑑賞」の行動者率の全国平均は39.6%。5人に2人は1年の間に映画館に行った計算になります。
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