「理念に共感する社員」がいるかぎり潰れない会社に
かつて自分なりの経営手法を模索していた私は、このような経緯で理念経営にたどり着き、2015年に社長に就任しました。それから5年以上経ち、まだまだ途中経過ではありますが、理念経営は少しずつ浸透してきているという実感があります。
理念経営の強みは、たとえ経営トップが代わっても社員たちが世代交代をしたとしても、永続的に経営にブレが生じない点にあります。理念は企業としての根底を支える考え方なので、理念に共感する社員がいる限り、会社は100年でも200年でも続いていきます。
その意味でも私は、自身が社長を退いたあともアワーズが社会に必要な存在であり続けるために、就任中に企業理念が自然に浸透していく仕組み、そして全社員が成長し、幸せになる仕組みをつくらなければならないと考えています。
理念経営がさらに充実していけば、今いる社員やスタッフはもちろんのこと、将来アドベンチャーワールドで働く人たちもいきいきと仕事に取り組める環境が存続していくことでしょう。
やらされ感がなく、主体的に仕事に取り組むことができ、その結果として多くのゲストに感動してもらう喜び・幸せを日々味わっている社員がアドベンチャーワールドにはたくさんいますし、その状況は今後も維持・向上させていかなければなりません。現在のアワーズはまだまだ未成熟であり、その変化・成長の過渡期であると考えています。
人材の定着率がアップ…「理念経営」がもたらした変化
理念経営をスタートさせたことで如実に変化が現れたのは、採用の場面でした。近年は当社を志望する就活生の多くが「アワーズの企業理念に深く共感したから」と言ってくれるようになっています。
もちろんかつてのように「動物が好き」「テーマパークが好き」という志望動機も歓迎しますが、ただしそこにはシビアな現実と直面せざるを得ない状況があることも知っておいてほしいのです。
会社の理念に対する共感があれば、自主的に判断や行動ができるので、多少のつらさや苦しさがあっても最終的には必ず乗り越えていけます。その先にある喜び・幸せが手にしやすくなるうえ、自身で成長を実感できます。
就職におけるミスマッチは減り、新しく入る社員にとっても彼らを迎える企業にとっても、これは大きなメリットにつながります。
山本 雅史
株式会社アワーズ 代表取締役社長
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