結婚してマイホームが「ぜいたく」になった日本
一昔前には正社員として就職し、結婚しマイホームを購入することがごく平均的な幸福とされていました。ところが収入が右肩下がりで減少する現在は、いずれもが一種の「ぜいたく」とすらいわれるようになっています。
サラリーマンの年収は2001年の505万円をピークに減少し続けてきました。近年はアベノミクスの影響で下げ止まった感がありますが、それでも2014年の平均年収は415万円と、ピーク時に比べて約2割も低い金額です。
それに伴い生涯賃金も大幅に減っています。2000年には大卒男子の生涯賃金は2億7900万円ありましたが、2013年には2億5420万円と2480万円も落ち込んでいます。
「十年一昔」といいますが、13年で2500万円近くも減っており、平均的な住宅購入コストの半分以上を失ったと考えることもできます。その分、住宅購入の難易度は高まっており、減収を意識せずに住まいを購入すると、容易にローン破綻にいたってしまいます。