夢のマイホームを購入する際、多くの人が利用する住宅ローン。通常、専門家のアドバイスを受けながら無理のない返済計画を立てますが、長い人生、何が起こるかわかりません。思わぬトラブルによって返済困難な状況に陥ると、最悪の場合、家を失った上に多額の借金が残ってしまいます。そこで本記事では、書籍『住宅ローンが払えなくなったら読む本』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、「住宅ローン破綻」の危険性について解説します。

「親のお金頼り」で破綻するサラリーマンたち

少子高齢化が進む中、増加しているのが「成人した子ども世帯に対する親からの支援」です。親世代からすると、子どもが少ないためお金をかけることができます。また高齢でも親が元気なので、子ども世帯も経済的に頼ることが可能であり、暮らしの中で足りないお金を親に出してもらうというケースが増えているのです。

 

 

支援してもらったお金の使い道も変化しており、家計経済研究所が行った調査によると、1998年には「生活費」が大半を占めていましたが、10年後の2008年には「住宅ローン返済」が最多となっています。

 

この状況には非常に大きなリスクがあります。親が健在なうちはよいのですが、病気をしたり介護が必要になったりした場合には、支援が途切れるかもしれません。そうなれば親からの援助に頼って成り立っていた住宅ローン返済は簡単に行き詰まってしまいます。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

また、親からの支援を受けている人の中には、親に連帯保証を頼む人が少なくありません。子どもが返済不能に陥ると親に返済義務がのしかかります。子どもの家が競売にかけられ、残った債務を支払うため、親が住んでいる家まで競売にかけられてしまうというケースが増えています。子ども世帯が自立してない状況で家を購入すると、親子ともども住まいを失いかねないのです。

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本記事は、書籍『住宅ローンが払えなくなったら読む本』(幻冬舎MC)の一部抜粋、及び再編集したものです。最新の情報には対応していない場合もございますので、予めご了承ください。

住宅ローンが払えなくなったら読む本

住宅ローンが払えなくなったら読む本

著者 矢田 倫基   監修 矢田 明日香

幻冬舎メディアコンサルティング

夢のマイホームを購入する際、多くの人が利用する住宅ローン。ローンを組む際は、通常、専門家のアドバイスを受けながら無理のない返済計画を立てますが、長い返済期間では何が起こるかわかりません。思わぬトラブルによって返…

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