為替
先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。米国では政府一般調達局がバイデン氏への政権移行業務を承認し、トランプ大統領がこれに同意したことから、政治混乱に対する懸念が和らぎつつあります。加えて、引き続き新型コロナワクチンに関するポジティブなニュースが発表されたことから、リスク選好的な動きが強まり、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルは堅調な展開となり、週間を通して豪ドルの対円レートは上昇しました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、ほぼ横ばいとなりました。米国においてようやく政権移行が開始され政策の遅れに対する懸念が解消されたことや、新型コロナワクチンの開発進展に伴う景気回復期待の高まりはありましたが、豪州準備銀行(RBA)が国債等の買い入れを継続していることもあり、豪州3年国債利回りはほぼ横ばいとなりました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。引き続き新型コロナワクチンの開発に進展が見られ、経済正常化への期待が高まったことや、米国において政権移行が開始されたことなどから、主要な株式市場は堅調な展開となりました。豪州では新型コロナの新規感染が落ち着いており、7月に開始された行動制限の一部が解除されたこともあり、豪州株式も上昇となりました。
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。豪州では新型コロナの新規感染が落ち着きを見せており、7月から閉鎖されていたニューサウスウェールズ州とビクトリア州の州境が開放されるなど、経済正常化が進んでいます。豪州株式が上昇したことから、豪州リート指数も上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年11月23日~11月27日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2020年12月1日)