大手3社は通期見通しを上方修正
■自動車大手3社の2020年度4-9月期(上期)連結売上高と連結営業利益は、新型コロナの感染拡大による需要急減でともに減収減益となりました。ただ中国での販売回復などから3社とも通期の売上高と営業利益を上方修正しました。特にトヨタ自動車は連結営業利益1兆3,000億円と、5,000億円だった8月時点の予想から大幅に修正しました。多目的スポーツ車(SUV)などは人気が高く、中国や米国での販売台数が増加したことや原価低減などが寄与しました。
■トヨタグループの主要8社の4-9月期の連結決算は、新型コロナの影響などを受け8社とも赤字も含めて売上、利益ともに悪化しました。ただ北米、中国で復調しているトヨタ自動車などの新車販売を受け、通期は7社が営業黒字を見込んでいます。
(注2)トヨタ自動車の主要グループ8社は日本経済新聞社の分類による。為替想定は20年度の円/米ドル想定レート。
(注3)(*)日産自動車は売上高見通しは未公表。
(出所)各社決算資料やQUICKのデータなどを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
(注2)トヨタ自動車の主要グループ8社は日本経済新聞社の分類による。為替想定は20年度の円/米ドル想定レート。
(注3)(*)豊田通商、豊田合成の為替想定は4-9月期、豊田通商は売上高見通しは未公表。
(出所)各社決算資料やQUICKのデータなどを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『自動車業界の2020年度上期決算は?』を参照)。
(2020年11月20日)
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