本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

11月のSENSEX指数は過去最高値更新

■11月のインド株式市場は、注目されていた米大統領選挙が行われ、バイデン氏の勝利がほぼ確実となるなど政治の不透明感が後退したことに加えて、米製薬大手が開発中の新型コロナワクチンが90%以上の有効性を示したと報じられたことから、グローバルなリスクオン(選好)相場となり、大幅に上昇しました。代表的な株価指数のSENSEX指数は、月初より騰勢を強め、今年1月に付けた最高値を上回ると、足元では連日で過去最高値を更新しています。

 

(注)データは2020年11月17日基準。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
インド市場の推移 (注)データは2020年11月17日基準。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

(注)データは2019年11月18日~2020年11月17日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
SENSEX指数と予想EPS (注)データは2019年11月18日~2020年11月17日。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

先行きの景気回復期待が高まる

■10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は58.9と、好不況の節目となる50を大きく上回り、前月から一段と上昇しました。9月の鉱工業生産は前年同月比+0.2%とプラス転換しました。新型コロナに伴う経済活動に関する制限が緩和傾向にあることから、製造業は回復期に入ったとみられます。インド政府は12日、新規雇用を創出するための雇用対策などを含めた第3弾の経済対策を発表しました。12ヵ月先の予想EPS(1株当たり利益)も今年の6月を底に大きく改善しており、株価上昇を支える材料となっています。

当面堅調な地合いが続く

■インドでは、新型コロナの感染拡大が続いているものの、1日当たり新規感染者は、このところ4万人台で推移するなど、ピークだった9月中旬の9万人台からは大幅に減少しています。製造業が回復期に入り、業績が改善傾向にあることや、有効なワクチンの早期開発により景気回復への期待が高まっていることからインド株式市場は当面堅調な地合いが続きそうです。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『インド株、過去最高値を連日更新(2020年11月)』を参照)。

 

(2020年11月19日)

 

関連マーケットレポート

2020年11月5日 アジア・マーケット・マンスリー(2020年11月)

2020年10月23日 高値に迫るインド株、新型コロナの新規感染が減少に転じる

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