
日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米の富裕層の間では美術品が価値ある資産として扱われ、オークションなどを通じて、古いものであっても高値で取引きされています。アートコンサルタントの第一線で活躍する長柄発氏が、知られざるアートシーンを、自身の経験も交えて紹介していきます。第1回目のテーマは「高級腕時計」。
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35万円で買った「ロレックスGMTマスター2」が…
10年ほど前、着ける機会が減った「ロレックスGMTマスター2」を20万円で売った。「25年前に35万円で買ったから、まあいいか」という思いだったが、同型のGMTマスター2が値上がりし、セカンドハンドの物が小売価格を上回る150万円をつけている。
そもそもロレックスは、現在、スイスの腕時計メーカーとして知られている。しかし創業は1905年、ロンドンでドイツ人が創業したメーカーである。 腕時計を主たる商品として、パーツをすべて一貫して自社製造し、多くがクロノメーター検定を受けている正確極まりない機械式時計である。
ケースはネジ込み式の潜水艦ハッチのような強固な防水性を持つ牡蠣の様な強固なオイスターケースが使われ、パペチュアルと呼ばれる自動巻き機能や、日付が真夜中にジャンプして変わるデイトジャスト機能を持つ。
筆者がくだんのGMTマスター2を購入したのは1986年。ロンドンのサザビーズに2年間のインターンとして企業留学していた頃で、ボンドストリートのスイスウォッチ専門店で購入した。価格は今より円安な時代であったが日本円で35万円ほど。バブル期にはボーナスはたけばサラリーマンでも普通に買えるものだった。ローカルタイム以外の第2のタイムゾーンを示す赤い針が便利であった。
つまりGMTとは、「英国が世界の標準時をグリニッジの子午線に決めたんだから世界中のお前らみんな従えよ」という大英帝国の覇権を表す概念である。今から300年も前、大英帝国が海運国家として発展すると、経度法が制定され海上における経度発見法が盛んに研究されるようになる。これは制海権を握っていた大英帝国が威信をかけて決めたワールドスタンダードのひとつで、後にハリソンという人物が温度や揺れに強いクロノメーターを開発したお陰で航海術がさらに進歩する。
1884年にワシントンD.C.で開催された国際子午線会議でグリニッジ子午線が本初子午線として採択されると、陸域でもほとんどの国の時刻帯はこのGMTを基準とし、それから数時間だけ進んだ(または遅れた)時刻を標準時として採用した。というわけで、極東の日本はイギリスよりも9時間も早く日が登る。アメリカはかつて英国の属国だったから口出しもできず勝手に「アメリカンタイム」なんて決められなかったのだ。当時、トランプ大統領がいたらアメリカのローカルタイムは絶対に「アメリカンタイム」になってただろう。
しかし現代の世界時計等ではGMTの代わりにUTCが使われていて、筆者の愛用するシチズンの電波時計には24時間積算計にUTC協定世界時(UTC, Coordinated Universal Time)が使われているのだ。これまたややこしいが、要するに1970年に世界の時間を原子時計に合わせてGMTもひっくるめて使おうというフランスやイタリアの意向が反映されたものらしい。時間の概念にはこのような技術の進歩と世界の覇権争いがあったのだ。だから本当は、今のスタンダードに合わせるとGMTマスターは「UTCマスター」ってことになるはずなのだ。
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