不動産の相続では、親族間の「共有名義」にしてしまったため後々トラブルに発展するケースが多発しています。あなたの実家もキケンかも? 4つの事例から見ていきましょう。 ※本記事は『あぶない!! 共有名義不動産』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。

「40坪は私のもの!」姉が暴挙を…

次に紹介するケースは、相続した不動産に関して共有者が持分比率以上の権利を要求してトラブルとなった事例です。Dさんは2年前に父親を亡くし、残された60坪の土地を姉とともに2人で相続しました。それぞれの持分は父の遺言書に従って2分の1ずつとし、相続登記も済ませています。

 

Dさんは昔から強欲な姉とはあまり仲が良くなく、そのまま共有状態を続けることには抵抗があったので、あるとき思いきって土地の売却の話を姉に持ちかけました。すると、姉は「40坪は私のもの!」と言い張り、土地の3分の2を現物分割するよう要求してきたのです。しかし、姉の持分は前述のように2分の1であり、本来、分割を求めることができるのは30坪までのはずです。

 

Dさんは「姉が無茶な要求をしてくる間は土地を売ることができない。どうしたらよいのか……」と悩み続けています。

 

【トラブルはまだまだ続く…】

あぶない!! 共有名義不動産

あぶない!! 共有名義不動産

松原 昌洙

幻冬舎メディアコンサルティング

「共有名義不動産」をめぐるトラブルがあとを絶ちません。 たとえば兄弟姉妹の場合、相続の際に現金資産はすぐに分割しても、実家などの不動産は「とりあえず共有で持とう」とするケースは珍しくありません。しかし、「仲の良…

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