正四面体の性質…頂点、辺、面の数は?
前回の記事(難関中学入試…大人も頭を抱える「正多面体は何種類?」の答え)で、正多面体は全部で5種類ということがわかりました。ここでは、それぞれの性質を確認していきましょう。
まずは、正四面体の頂点の数、辺の数、面の数を確認してみましょう。これは簡単に数えることができます。
立方体と正八面体の特別な関係
続いて、立方体と正八面体についても数えてみましょう。
立方体と正八面体の数字を比べて何か気づきませんか? 辺の数が同じで、頂点の数と面の数がちょうど入れ替わっていますね。これは偶然ではありません。立方体と正八面体には、特別な関係があります。そのため、頂点と面の数が入れ替わる関係になっているのです。
立方体の各面の真ん中を結ぶと正八面体ができ、正八面体の各面の真ん中を結ぶと立方体ができます。
正十二面体の頂点・辺・面の数
正十二面体についても確認してみましょう。数が多くなってきたので、計算で求めてみます。
正十二面体なので、面の数が12枚なのはわかっています。すべての面をバラバラにして、組み立てていく様子をイメージしましょう。
正五角形が12枚あるので、バラバラにすると、
頂点の数は、5×12=60個あり、
辺の数も、5×12=60本あることになります。
ここで、バラバラの面を立体に組み立てていくと、3つの頂点が重なって正十二面体の1つの頂点になっていることがわかります。
よって、頂点の数は、60÷3=20個と求められます。
また、2つの辺が重なって正十二面体の1つの辺になっていることがわかります。同様に、辺の数は、60÷2=30本と求められます。
正二十面体の頂点・辺・面の数
正二十面体についても、同じように計算してみましょう。
5枚の正三角形が重なって、正二十面体の1つの頂点になっているので、頂点の数は、(3×20)÷5=12個。
2本の辺が重なって、正二十面体の1つの辺になっているので、辺の数は、(3×20)÷2=30本になります。
正十二面体と正二十面体の性質と関係性
わかってきましたか? 正十二面体と正二十面体について、まとめておきます。
このようにまとめると、何か気づくことはありませんか? 立方体と正八面体の時と同じように、辺の数が同じで、頂点の数と面の数が入れ替わっています。
正十二面体と正二十面体の関係も、立方体と正八面体の関係と同じで、お互いに中にピッタリとはまるようになっているのです。
それぞれの性質や関係性がわかると、正多面体に興味がわいてきませんか?
松本 亘正
中学受験専門塾ジーニアス 代表
教誓 健司
中学受験専門塾ジーニアス 講師
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