日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、コロナ禍の教育界で起きたことを振り返ってみましょう。

コロナ禍で生まれた「新たなロスジェネ」とは?

そんな「9月入学」の議論を終えたころ、「新たなロストジェネ」というワードが広まり始めました。

 

緊急事態宣言解除以降、小学校、中学校、高校では授業が再開されましたが、大学では基本的にオンライン授業。新入生のほとんどがキャンパスライフを送ることができず、友人もできず、孤独に耐えているというのです。

 

内閣府の「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」によると、「通学している学校で、オンライン授業を受講しましたか」の問いに対して、95%以上の大学・大学院生が、一部授業のみも含め95%が「はい」と回答。また民間の調査でも実に97%の大学が、授業のオンライン化を進めています。

 

出所「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」
[図表1]通学している学校で、オンライン授業を受講しましたか? 出所「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」

 

前期授業はコロナ禍の影響で仕方がなかったとはいえ、後期授業も早々に全授業オンライン化を発表した大学も多く、新たなロスジェネ層の不安は募るばかりです。

 

新型コロナ感染拡大の影響で、教育界では変わったこと、議論されても変わらなかったことがあります。グローバル人材の育成も今後の日本においては重要な課題ですが、夢を膨らませていた大学生たちの思いを救いあげることも、考えていきたいものです。

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