■新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、先進国では感染第2波も見られますが、感染拡大ペースは概ね落ち着いてきました。米国では5月以降、経済は回復基調となり、失業率など経済指標は改善に向かっています。大規模な金融緩和・財政政策による下支えやワクチン開発への期待などもあって、足元の米国株式市場は高値を更新しており、米国の経済やインフレ、金融政策等の動向が注目されます。
■米中対立について、弊社では、米大統領選に向けて緊張感は高まるものの、両国とも景気や株価に大きく影響する行動はとらず、懸念は選挙後に持ち越されると予想していますが、一定の注意は必要です。
■9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金融緩和の強化が注目されます。フォワードガイダンスの強化と資産大量買入などの追加緩和が実施されるとの見方があります。また、29日には大統領候補の第1回討論会が行われます。全3回開催される公開討論会は選挙に大きな影響を及ぼすとされており、接戦が予想されるトランプ、バイデン両候補の発言が注目されます。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年9月の注目イベント』を参照)。
(2020年8月26日)
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