米国を本拠と国際的なマーケティングリサーチカンパニー、J.D. パワー(ジェー・ディー・パワー)による顧客満足度調査から、今回は「個人資産運用顧客満足度」について見ていきます。

各部門の総合満足度、第1位はどの金融機関に?

J.D.パワーは2020年個人資産運用顧客満足度No.1を発表した。各部門の総合満足度ランキング第1位は下記の通り。

 

【対面証券部門】
第1位:三菱UFJモルガン・スタンレー証券
「商品・サービス」「手数料・金利」「店舗施設」「顧客対応」の4ファクターで最高評価

 

【全国系銀行部門】
第1位:三井住友銀行
5年連続の受賞。「商品・サービス」「口座情報」「店舗施設」「顧客対応」の4ファクターで最高評価。

 

【信託銀行部門】
第1位:三菱UFJ信託銀行
「商品・サービス」「手数料・金利」「顧客対応」の3ファクターで最高評価。

 

【ネット証券部門】
第1位:松井証券
「手数料・金利」「顧客対応」の2ファクターで最高評価。

 

【ネット銀行部門】
第1位:ソニー銀行
「商品・サービス」「口座情報」「顧客対応」の3ファクターで最高評価。

 

→各部門の詳しいランキングはこちら

 

ステイホームでスマートフォン利用が進む

本年の調査は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下の4月中旬から下旬にかけて実施された。多くの国民が自宅で過ごす時間が増え、また在宅勤務を中心としたテレワークが増加し始めた時期となっている。同時にネット証券の口座数が急増し、株式取引も増えた。新型コロナウイルスの感染拡大による株価急変を投資の好機と捉える個人投資家の売買が急増し、自宅からの投資が増えたものと考えられる。

 

このような状況下で実施した本年の調査では、スマートフォンを利用する顧客が増えた。パソコンやスマートフォンなど様々な電子機器を通じてアクセスするオンラインサイトを利用する顧客の中で、最も利用した端末がスマートフォンという顧客(スマートフォン主利用者)は、前年から4ポイント増え33%となった。またスマートフォン主利用者はパソコン主利用者よりも「オンライン」ファクター満足度が高い。現状ではパソコン主利用者が63%と最も多いが、スマホシフトは今後も進んでいくと考えられる。

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