本記事は株式会社財産ドック著『税理士が教えてくれない不動産オーナーの相続対策』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再構成したものです。最新の法令・税制等には対応していない場合がございますので、予めご了承ください。

旦那「相続分は貰え」やっぱり危ないところだった!

次女へ残す財産の目処が立ってから、遺言書を作成するためにも一度次女の元へ出向き、相続対策について一連の話をしました。次女は生命保険金をもらえるという話を聞くと、胸を撫で下ろしていました。なぜなら、旦那さんから、もし相続が起こったら貰える分は絶対に貰うようにしてくれと頼まれていたからです。

 

旦那さんの会社は近々倒産するということもあって、経済的に2人ともかなり追い込まれていたようです。もし今のような生活が続いていて、相続で財産がもらえないということになったら、母をさらってでも何とかお金を手配してもらおうと考えていたということでした。

 

長女にとても可愛がってもらっていて申し訳ない気持ちもあったようですが、生活がかかっているということで背に腹は変えられない状態だったのでしょう。

 

そんな次女についての事情をLさんや長女に説明したところ、そんなに困っているのは知らなかったそうで、かえって申し訳ないことをしたと反省していました。その後、もし生活費が厳しい状態なら相続など関係なく相談してほしいと長女から次女へと連絡を取ることになり、次女は涙ながらに家族の温かさに感謝して、今後の生活について相談できるようになったようです。

 

税理士が教えてくれない不動産オーナーの相続対策

税理士が教えてくれない不動産オーナーの相続対策

株式会社財産ドック

幻冬舎メディアコンサルティング

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