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(ご参考)MSCIフロンティア・マーケット指数
MSCI社は、先進国・エマージングの分類に属さない国の株式について、いくつかの指数を算出しています。そのうちの一つに、MSCIフロンティア・マーケット指数があります。
こちらは、エマージング・マーケット指数には採用されていない新興国のうち外国人による投資が可能と考えられる国の株式によって構成されています。2007年12月より算出されており、2020年6月末現在、28ヵ国(図表5)、89銘柄で構成されています。
エマージング・マーケット指数への組み入れを目指している国々ですが、経済成長の伸びしろからくる期待リターンをイメージして、こちらをベンチマークにしている投資信託の商品も登場しています。
※クウェートは、2020年11月のエマージング・マーケット指数への分類変更が予定されています。
時価総額加重インデックスについて
今回ご紹介したMSCIエマージング・マーケット指数をはじめ、世界には、時価総額加重インデックスが多数あります。その他には、株価平均型インデックスや、財務指標や株価のボラティリティなど特定の指標に基づき構成されたスマートベータインデックスといったインデックスもありますが、圧倒的に多いのが時価総額加重インデックスです。
それでは、時価総額加重インデックスとは、どういったものでしょうか。まず、時価総額について、おさらいしてみましょう。時価総額は株価に、その企業の発行済みの株式数を掛けあわせた金額のことをいいます。株価というのは、言ってみれば企業を買う単価です。時価とはその株価の現在の価格ですから、時価総額というのは、現在の株価で発行済み株式全てを買う場合の合計額、その会社をまるまる買い取るために必要な金額、ということになります。
時価総額加重インデックスとは、インデックスを構成する各社の時価総額で加重平均して算出されたインデックスのことです。加重平均というのは重みを考慮に入れた平均ということです。たとえば時価総額が700億円のA社、200億円のB社、100億円のC社で構成される市場があったとします。A社の株式が-10%、B社が+10%、C社が+30%だったときに(-10%+10%+30%)÷3=平均10%で、市場全体をならしてみると10%上昇、と考えるのは3社の重みを考慮に入れず等しく扱っています。市場の7割を占めるA社は1割のC社の7倍として扱い(-10%×70%)+(10%×20%)+(30%×10%)=平均-2%の下落、と考えるのが加重平均です。時価総額加重平均インデックスの身近な例としては、日本株式のTOPIXや米国株式のS&P500などがあります。