新興国投資編(6)新興国株式市場のインデックスと注意しておきたいポイント

ピクテ投信投資顧問株式会社が、実践的な投資の基礎知識を初心者にもわかりやすく解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するコラムを転載したものです。

 

今回は、新興国株式投資においてよく使用されるインデックスについて、ご紹介します。また、インデックスの注意点も併せてご説明します。

新興国株式市場のインデックスについて

新興国株式市場の動きを表すインデックスには、様々な種類がありますが、今回は、新興国株式市場の代表的な指数である、MSCIエマージング・マーケット指数について、少し詳しくご説明します。

MSCIエマージング・マーケット指数とは

MSCIエマージング・マーケット指数とは全世界の新興国(エマージング)市場をカバーしている最も代表的な株価指数です。世界的な指数算出会社であるMSCI社(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出しています。2020年6月末現在、新興国26ヵ国の大型株と中型株を対象として、1,385銘柄で構成されています。この指数は、1988年から算出されており、構成国は、当初10ヵ国からスタートしています。

 

図表1にあります通り、この30年余りの間に、構成国数が増えて、顔ぶれが大きく変わっています。現在はMSCI社の分類で先進国となっているポルトガルが、当初構成国に入っているのがご確認いただけます。なお、先進国と新興国市場の分類は、一人当たりGDP、外国人に対する投資規制の有無、市場環境の整備状況、為替回送金制限の有無等を基準に、MSCI社が判断して分類しています。

 

出所:MSCI、2020年6月末現在
[図表1]MSCIエマージング・マーケット指数構成国① 出所:MSCI、2020年6月末現在

 

出所:MSCI、1988年6月末、指数算出開始当時
[図表2]MSCIエマージング・マーケット指数構成国② 出所:MSCI、1988年6月末、指数算出開始当時

構成国比率と保有上位10銘柄

図表3のMSCIエマージング・マーケット指数の構成国比率を見てみると、上位5ヵ国(中国、台湾、韓国、インド、ブラジル)で、75%以上を占めており、特に中国の構成比率が約4割と大きくなっているのが確認できます。以前は、韓国や台湾の比率が高かったので、大きく様変わりしています。

 

また、図表4の保有上位10銘柄をご覧いただくと、ここでも、中国企業が10社中、6社と多くなっているのが、特徴としてあげられます。

 

中国企業については、以前は、外国人が自由にアクセスできる香港市場に上場されている香港ドル建てのH株が中心でしたが、中国本土上場の人民元建てのA株も、2018年よりMSCIエマージング・マーケット指数に採用されました。

 

出所:MSCI、2020年6月末現在
[図表3]構成国比率 出所:MSCI、2020年6月末現在

 

出所:MSCI、2020年6月末現在
[図表4]保有上位10銘柄 出所:MSCI、2020年6月末現在

ピクテは1805年、スイス、ジュネーブにおいて会社創設以来、一貫して資産運用サービスに従事し、運用サービスに特化したビシネスモデルを展開してまいりました。信用格付ではフィッチ・レーティングスからAA-の格付けを取得しております(2018年5月末現在)。注:上記の格付はピクテ・グループの銀行部門の債務の信用に対するもので、運用部門や運用能力に関するものではありません

1981年、日本経済や株式市場の調査を目的に東京事務所を設立しました。その後、1987年から機関投資家を対象とした資産運用サービス業務を開始、1997年には投資信託業務に参入し、運用資産総額は1.98兆円となっています(2018年12月末現在)。外資系運用機関の大手の一角として、特色ある資産運用サービスをお届けしております。

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