日本人男性の3割が発症するというAGA(男性型脱毛症)。今回取り上げるM・Aさん(仮名32歳男性)もまた、薄毛に悩まされた患者の1人でした。そんなM・AさんはAGAをどのように克服したのでしょうか。この記事は、音田正光著『薄毛革命「自毛主義」のすすめ』より一部を抜粋・再編集したものです。

小学生の頃のあだ名は“べジータ”か“デビルマン”

私にとっての薄毛の悩み……それは実に子どもの頃から始まっていました。髪が薄いというよりも生まれつき、こめかみに剃り込みが入ったような毛の生え方をしていたのです。そのため小学生時代のあだ名は漫画『ドラゴンボール』に登場するキャラの一人“べジータ”、または“デビルマン”。どちらも額にM字のようなラインが入ったキャラクターです。

 

特に辛かったのは学校でのプールの授業のときです。濡れた髪がぺったりと頭に張りついて薄く見え、剃り込みも強調されて、人に見られるのが嫌でたまりませんでした。ただ子どもだったので、普段はそれほど悩むこともなく、「自分は何か人と違うなぁ」と漠然と思っていた程度でしたが、中学、高校と成長するにつれて悩みは深まっていきました。

 

中学生、高校生となると思春期に入り、異性を意識するようになっていきます。そこで髪型などもおしゃれにしたいのですが、私の場合は額を見せるのがいやなので、限られた髪型しかできません。

 

おまけに当時、剃り込みというとリーゼント頭のツッパリのイメージ。そのため中学生の頃から不良グループに同じツッパリと誤解され、因縁をつけられることもありました。そのたびに「違いますよ~」と説明し、何とか許してもらったのですが、災難ですよね。でもその髪は生まれ持ったもの。生来のコンプレックスでした。

 

思えば祖父も後頭部と横以外は毛がない、いわゆる「サザエさん」の“波平さん”的な薄毛だったので、遺伝的な要因もあったのかもしれません。

 

さらに、高校生になると薄毛の悩みは加速します。体が成長して大きくなると、当然、顔も大きくなっていきます。するとこめかみの剃り込みの部分も大きくなり、後退していくのです。

 

その頃には髪が水で濡れるのも、風に吹かれて額が見えるのもさらに恐怖になっていました。だからプールには中学時代以来、入っていません。

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    この記事は、音田正光著『薄毛革命「自毛主義」のすすめ』より一部を抜粋・再編集したものです。

    薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

    薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

    音田 正光

    幻冬舎メディアコンサルティング

    髪が抜けて少なくなる、頭頂部が薄くなる――これは男性にとって古今東西、永遠のテーマといえる苦しみであり、さらに昨今は女性にも薄毛の悩みを抱える人が増えています。 本書では、さまざまな治療法を試しては失望してきた…

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