和室の設備を活かし、コストを圧縮しながら洋室へ変更
●Rテラス高島平
【1983年築/面積44.42m²/リノベーション費用308万円】
1983年築の賃貸マンション、Rテラス高島平(仮称)のケースでは、【リノベ後の写真を見る】からわかるように、間取り図のビフォー&アフターを見ると、和室が洋室に変わっただけに見えます。しかし、注目すべき点が一つあります。それはコスト面の圧縮に特にこだわりながらリノベーションしたことです。まず、間取りに大きな変更がない時点で、コストの圧縮は予想できますが、さらに圧縮に貢献しているのが、和室の設備を活かした洋室への変更です。鴨居等をあえて残すことで、撤去やその後の内装にかかる補修費用を圧縮しています。
和室の続き間は人気がない間取りなので洋室に変更したい。でも予算も圧縮したい…、そんなときに使われるのが、このプランです。
内装も全体的に黒かダークブラウン系でまとめ、鴨居や幅木を同じ色で塗装してしまいます。こうすることで予算を圧縮できるばかりか、部屋の雰囲気としても、一見変わった感じのデザインになり、内見に来た方の印象に残りやすくなります。
リノベーション前の和室と、リノベーション後の印象の差は歴然としています。こうしてコストを浮かすことでエントランスの改修等、ほかのメンテナンス費用に充当することができます。
Rテラス高島平(仮)では、ルームリノベーションのほか、外装を一新する大規模修繕も併せて行っています。以前の記事『「女性ウケ抜群の内装なのに…」空室に悩む大家を救う一策とは』でご紹介した、重要なエントランス部分にもしっかり手を加えています。まるで新築のようなモダンな雰囲気に生まれ変わっています。入居率はリノベーション後にこちらも100%になりました。
※本記事は、幻冬舎MC『入居希望者殺到の人気物件に化ける 築古マンション超復活メソッド』より一部を抜粋・編集したものです。
小山 友宏
株式会社アークマネージメント 代表取締役