押し入れがあった場所に、ロフトとクローゼットを新設
ご紹介するのが、第二コーポA(仮称)です。1978年築という非常に古い物件です。南北に細長い形の住戸で、さらに昭和の香りがする和室二間続きの間取りでした。これも人気のない間取りの代表格です。入居率が70%に落ち込んでいましたが、リノベーション後に、やはりV字回復し、100%になりました。
【リノベ後の写真を見る】からわかるように、今回も基本に忠実に、まずは玄関を開けるとすぐにダイニングが広がる間取りを改め、ささやかでも廊下を設置。そしてベース色も白を使いながら、コントラストをつけてポイントで黒を使います。普遍的な色使いなので、まず嫌がられることはありません。さらにバルコニーにあった洗濯機置き場を、室内に新設した洗面室へ。もともと浴室があったスペースは大容量の納戸として活用しています。
そして、このリノベーションでいちばんのポイントが、押し入れがあった場所に、ロフトとクローゼットを新設したことです。ロフトスペースは、上をベッドに下を収納になど、限られたスペースの中で、非常に効率良く空間を生み出すことができます。
小山 友宏
株式会社アークマネージメント 代表取締役