午前の取引が主流のデイトレ…あえて「午後の取引」で勝負する

株式トレードで後場(=午後の取引)に上がる銘柄を狙うのは主流ではありません。しかし狙っている人が少ないなか、その銘柄の初動を捕まえることができれば、後々のトレードでアドバンテージを持つことができます。そこで後場に上がる銘柄の選別方法とトレード方法について見ていきます。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

後場(=午後の取引)で値上がりする株を狙うトレード

一般的に、トレードスタイルにかかわらず、株式の売買を後場に限定して行う参加者は少数です。しかし、ニュースで買いを入れたり、投資資金が大きいため分散して買う必要があったり、デイトレーダーだったりすると、後場(=午後の取引)に狙って株価を買い上げる参加者もいます。その流れに乗る形で利益をとるトレード手法を持っておくことは、投資成績で一歩抜きんでた結果を得るために重要といえます。

 

後場に株価が上がる場合、大まかに2つのパターンがあります。1つ目は、個別材料の発表で注目が集まる場合です。そして、すでに日足(=相場の動きを1日単位で表したもの)で強い上昇トレンドを示しており、前場(=午前の取引)は時間調整の保ちあいだった場合です。

 

個別材料の場合、その銘柄のチャートが買いに適していなくても、一気に大陽線(陽線のうち、特に幅の長いもの/陽線=株価の動きをローソク足で表す際、始値に比べて終値が高かった場合、一般的に白で表示される線)を付けることも珍しくありません。

 

こういった銘柄をお昼休みに見つけておくには、株式サイトのニュース欄をこまめにチェックする癖をつけておきましょう。そして、後場までに自分の使っている証券会社のリストに入れておきます。さらに、出来高を伴った株価の上昇が確認でき次第、飛び乗りましょう。このパターンでは、デイトレーダーのように市場に張り付いていられるほうが有利です。しかし、市場をずっと見ていられない兼業投資家の方でも、2、3銘柄に買い注文を入れておくことで、利益を取れる可能性が出てきます。

 

次に、すでに日足で強い上昇トレンドを示している銘柄が、前場に調整、または保ちあいだった場合のトレードです。この場合、株価が後場に上がる理由もある程度はっきりしているので、仕掛け待ちになります。お昼休みにその銘柄の前場の値幅と、相場全体の地合いを確認しておき、寄り付きで買い注文を入れておいてもいいでしょう。万が一、後場に調整するようなら、逆指値売りを入れておけば損失を限定できます。

 

以上2つのケースを紹介しました。後場は全体の出来高が少ないので、テーマや地合いをよく確認して銘柄を絞り込むと良いでしょう。

 

ここに注目
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後場のエントリーで「思わぬ損失」を防ぐ方法は?

後場にエントリーする際の狙い目を紹介しましたが、後場のエントリーは比較的リスクの高いトレードになります。そのため、思わぬ損失を被ることもあるでしょう。それを防ぐための注意点を紹介します。

 

特にデイトレーダーにありがちなのが、前場で値幅が十分に出てしまっている銘柄を買うケースです。午前中の出来高と値幅が大きいと、つい午後も値動きが良いのではないかと思ってエントリーしてしまう場合があります。たしかにモメンタムの観点からすると間違いではないのですが、すでに1日の値幅が出てしまっていると高値掴みになってしまいます。

 

これを避けるには、ATR(Average True Range)という指標を確認することをお勧めします。大まかな意味は、1日の値幅がどれくらいになりそうか、という目安を前日のローソク足と当日のローソク足から算出する指標です。詳細は省きますが、使い方としては、14日平均のATRが3%で、当日の値幅が3%に達していたら、高値更新はあきらめるといった感じです。

 

個別銘柄のATRに加えて、全体の地合いと対象銘柄の日足チャートを確認するのも有効でしょう。後場は値動きが小さくなりやすいので、3~5銘柄に目星をつけ、思ったように値動きが出なければ、その日はあきらめるくらいの気持ちで取り組めば、中長期で勝てるトレードができるはずです。

株のデイトレードは前場が簡単なのか?

ここまで、後場の株トレードについて紹介してきました。しかし、デイトレードに特化するなら、後場よりも前場のほうが簡単といえます。その理由は、株式市場の参加者の多くは寄り付きから30~40分でその日の売買を集中して終わらせるからです。この時間に1日の出来高の半分程度が処理され、株価の変動幅も短時間で大きくなります。

 

前場の寄り付きエントリーで難しいのは、前日からの連続性がないという点です。たとえば、地合いが良くなりそうなニュースが飛び込み、寄り前の板がギャップアップの場合、ATRを超えるようなギャップアップで寄り付くと、買いで入りにくくなってしまいます。なぜなら、寄り高で下げる危険性が高くなるからです。逆に、前日終値より安く始まる場合、そのまま下げてしまう恐怖と戦うことになります。

 

以上のような危険もありますが、基本的に、地合いと日足のトレンドで条件を決めておけば、大きく負けることは少ないので、デイトレに限っていえば寄り付きから40分以内を目安に1%の利益を目指すほうが良いでしょう。

 

株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO

2013年、現在につながる株式投資手法に出合い、ソニーグループで会社員をしながら200万円を元手にトレードを開始。2014年には専業トレーダーとして独立し順調に資産を伸ばす。2016年、わずか1ヵ月で全財産3,000万円をなくし、タクシー運転手として再就職、再び兼業トレーダーとなる。2017~2018年、年利300~400%達成。2019年、株式会社ソーシャルインベストメントにて、多くの教え子を稼げるトレーダーへ導くべく活動している。

著者紹介

連載個人投資家が「株式投資」で勝ち続けるための極意

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