株式投資、FX、不動産投資など、さまざまな投資を自ら実践してきた医師が語る、不透明な時代を生き抜くためのお金の知識。本連載は、現役の医師で、大見医院院長の大見貴秀氏の書籍『失敗から学び続けた、資産家ドクターの投資術』(クロスメディア・パブリッシング)より一部を抜粋し、医師に最も適している資産形成法を教えます。※「医師×お金」の総特集。GGO For Doctorはコチラ
不動産投資のメリット(2)年金としての効果
次に、不動産投資の年金的効果についてです。
購入した不動産のローンを35年かけて全額返済したとしましょう。もしあなたがいま35歳だとすれば、そのとき70歳になっています。ローンを完済していますから、家賃収入はそのまま70歳以降のあなたの不労収入、つまり年金と同じことになるわけです。
もちろん、所有している物件は35年の間に古くなっていますが、リフォームもしくはリノベーションすれば借り手はつくでしょう。物件を所有し続けている限り、収入は確保できるのです。さらに、物件は資産として残っていますから、購入時の価格よりも価値は下がっているにしても、それを売却すればかなりゆとりあるお金を手にすることができます。
ローンの返済を満期ではなく繰り上げて返済すると、なお有利です。それだけ早く年金として活用できることになるからです。複数の物件を所有しているなら、その効果はより大きいでしょう。
たとえば、物件を2戸持っているとすると、そのうちの1つを売却して、そのお金をもう1戸の物件の繰上返済にあてれば、手持ちの貯蓄を減らすことなくローン返済が完了し、完済した物件からの収入は私的年金として役立てることができます。
ただし、築年数を経た物件を維持している限り修繕費用などの出費があるので、完済後の家賃収入が全額まるまる年金として使えるわけではありません。そこは注意が必要です。
大見医院
院長
常勤医からフリーランス医になったときの税制の違いに驚き、日本の税制について幅広く勉強する。医師としての活動のほか、不動産賃貸業、法人の代表取締役として活動中。フリーランスの税制、医師や高所得者の節税、医師の資産形成などの情報発信を行うほか、セミナーなども多数開催。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載ドクターの投資術「医師に最も適している資産形成とは」
資産コンサルタント
宅地建物取引士
AFP(日本FP協会認定)
株式会社トライブホールディングス
金融業界、国際的情報機関を経て、2006年不動産業界へ。中古住宅再生事業、新築マンション事業、リノベーション事業等を経験したのち、トライブホールディングス入社。クライアントの大半が医師であることから、「医師の方々が本業に専念できるための資産サポーターでありたい」をモットーに、医師ならではの悩み、不安、苦悩の解消に奔走している。現在、執行役員として社内マネジメントの傍ら、全国にてセミナー講師など幅広く従事。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載ドクターの投資術「医師に最も適している資産形成とは」