医師もお金の知識を身につけよう
不動産投資を始めて、私はそのおもしろさに気づきました。
株式投資や投資信託やFXでは、よほどの投資の専門家でない限り相場を自分で動かすことはできません。しかし、不動産投資ではオーナーである自分が物件の価値をプラスにもマイナスにもできるのです。たとえば、中古の物件をリノベーションすれば新築並みの部屋になりますから、物件の価値は高くなります。長期間保有していれば、居住者が入れ替わるたびに、そのときの情勢に応じて家賃を調整し、対応することができます。
不動産投資には、そのような事業としてのおもしろさがあるのです。不動産に全く興味がないという人は別にして、自分が住んでいる家の間取りや内装について少しでも関心のある人は、賃貸物件のオーナーとして不動産投資のおもしろさが実感できるはずです。
とはいえ、細かいことや手続きまで自分で行う必要はありません。その辺りはプロに任せながら、不動産経営の戦略を一緒に考えていけばいいと思います。もともと事業というものに興味があったので、私には最適な投資だったと実感しています。また、不動産投資は、入居者がお金を払ってくれる仕組みを買うことであるともよくいわれます。このことは、世に富豪といわれる人たちが、資産形成の一つとして必ず不動産を持っていることと関係があるのかもしれません。
しかし、私がいくら不動産投資や資産形成を始めたほうがいいとすすめても、周囲のドクターや研修医の多くはあまり関心を示しません。それは、お金に関する知識がないからだと思います。お金について学べば、資産形成がどれほど大切か知ることになるでしょう。
お金の知識は、医師であっても身につけておくべきです。私は本やインターネットのブログを通して何とか学ぶことができたのですが、もし「医師専門のお金の講座」のようなセミナーがあれば、もっと早く詳しくいろいろなことを学べたでしょう。
師のための、お金についての基礎知識から資産形成の専門知識まで学べる講座。残念ながらまだそういうものがないので、ぜひどこかの機関でそれを設けてほしいと思います。将来、開業医や民間病院の院長として身を立てていくつもりのドクターなら、資産形成や医院経営などに関するお金の知識をいまのうちから学んでおくべきです。
大見貴秀
大見医院院長
植田幸
資産コンサルタント 宅地建物取引士 AFP(日本FP協会認定)