ドル紙幣を発行する権限を持つ「FRB」
FRB設立にあたり、最も重要なことは、FRB連銀がドル紙幣を発行できるということです。つまり、ドル紙幣を発行する権限を得るわけで、ドル紙幣を発行するだけで、利益を得るのです。紙幣は印刷されるのですが、そのコストはだいたい紙代と印刷代だけです。たとえばそれが1ドルとした場合、100ドル紙幣を印刷すると、99ドルが利益になります。これがFRB連銀の儲けになります。
もうひとつ、信じられないことですが、民間銀行であるにもかかわらず、決算は開示されていません。膨大な利益になっているはずです。為替介入というのがありますが、あれも相当の利益を生んでいます。さらに、FRBは債権の買取りも行います。アメリカ政府が発行する米国債を買い取るのです。要するにアメリカ政府が借金するのですが、それを買い取るFRBは紙代と印刷代だけのコストで、アメリカ国債を買い取り債権者になります。FRBに牛耳られているといっても過言ではないと思います。
FRBの中心的連銀はニューヨーク連銀ですが、その設立にあたり、「ファースト・ナショナル・バンク・オブ・ニューヨーク」や「ナショナル・シティー・バンク・オブ・ニューヨーク」、「ナショナル・バンク・オブ・コマース」などの銀行が株主でしたが、これらの銀行の株主は、図表1に掲げる10銀行です。
これら10の金融機関のうち、チェース・マンハッタン銀行以外は、ユダヤ系金融機関であることに留意していただきたいと思います。リーマン・ブラザーズは2008年9月に破たんし、チェース・マンハッタン銀行は2000年にモルガン銀行と合併し、現在のJPモルガン・チェース銀行です。つまり、現在はすべてユダヤ系金融機関ということです。
【図表1 10銀行】
ユダヤ系国際銀行資本家グループとの深い繋がりも
ところで、このFRB設立で話し合った場所が、JPモルガンが所有していたジキル島というところですが、これは「ジキル島クラブ」という銀行家たちのメンバーで運営されていました。
このメンバーの6人で、当時世界の富の6分の1を所有していたといわれています。2割弱ですね。JPモルガンの父親は、ジュニアス・モルガンですが、ネイサン・ロスチャイルドと親しくなったジョージ・ピーボディに子どもがいなかったので、彼の後継者となったのがジュニアス・モルガンで、モルガン商会がロスチャイルド商会の代理人になります。JPモルガンはロスチャイルドの代理人で、FRB連銀やそのシステムを構築したのが、ロスチャイルド代理人のポール・ウォーバーグです。何を意味しているのか、もうおわかりですね。
筆者が強調したいことは、世界の基軸通貨であるドルの発行権・コントロールはFRBが握っていること、そのFRBは、ユダヤ系国際銀行資本家グループのものであることです。この事実と本質をわかったうえでどうすれば良いのかということで、それが「ドル資産を持つ」ということになるのです。
【図表2 ドル紙幣】