どう頑張ってもお金が足りない、増えない…働けど働けど、生活に困窮する日々。「もうどうすればいいの!」と匙を投げたくなるかもしれませんが、実は、家計の「ざんねんポイント」に気づいていないだけかもしれませんよ。本連載では、株式会社マイエフピー代表取締役・家計再生コンサルタント/ファイナンシャルプランナーの横山光昭氏の著書『となりの家のざんねんなお金の話』(あさ出版)より、事例をもとに、お金の知識をわかりやすく解説していきます。

甘い考えで投資を始めれば必ず破綻する

◆ばくちで資産を築くのですか?

 

言うまででもないことですが、知識もないのに仮想通貨や株にやみくもに手を出すと痛い目にあいます。

 

iDeCoやつみたてNISAであれば積み立てですから、そこまで大きな影響はないでしょう。しかし、仮想通貨や株はリスクが高く、〝素人〟が手を出すものではありません。損することはあっても、もうけることは容易ではないのです。

 

しかも仮想通貨は、景気や金利といった経済環境とは因果関係がなく、値上がりや値下がりを予測することはできません。いわば〝丁半ばくち〟のようなもの。企業業績などをもとに上げ下げする株についても、企業の財務や事業について分析できなければ予測することは難しいでしょう。ましてや、この男性のように、契約社員で収入も少なく、余裕資金が乏しい人はなおさら手を出してはいけません。

 

「お金に働いてもらおう」といって投資を勧める金融マンも少なくありませんが、生活に必要な資金まで投じてしまうと、生活自体が不安定になるという本末転倒な事態に陥りかねません。

 

なかには、家計が赤字でも「投資をやれば生活が楽になるはずだ」などと投資を始める人もいますが、そんな甘い考えは早晩必ず破綻します。

 

繰り返しになりますが、家計の状況を改善して余裕がある資金を貯め、投資についてもしっかりと勉強してから始めるべき。それも、許容できるリスクの範囲内で焦らずゆっくりと始めるようにしてください。

 

 

横山 光昭

株式会社マイエフピー 代表取締役

家計再生コンサルタント

ファイナンシャルプランナー

 

となりの家のざんねんなお金の話

となりの家のざんねんなお金の話

横山 光昭

あさ出版

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