女性に必要不可欠な商業施設「ドラッグストア」
前回に引き続き、集客が期待できる立地パターンを見ていきましょう。
●ドラッグストアと併設
大型スーパーマーケットとの併設と似た出店パターンとして、ドラッグストアとの併設店もあります。最近のドラッグストアは、大型化して広い駐車場を完備しているところが少なくありません。さらに薬だけでなく、お菓子やシャンプーなど日用雑貨も置いているので主婦層が頻繁に来店します。
女ゴコロマーケティング研究所が行ったアンケート調査によると、「ドラッグストアは自分の生活に不可欠」と答えた男性は39.5%でしたが、女性は66.8%でした。女性からの支持が圧倒的に多いのです。
また、60.9%の女性が、「ドラッグストアでは買う予定がなかった商品をつい買ってしまう」と答えており、これは男性の32.0%約2倍です。内訳では30代がもっとも多く74.5%、次いで40代でした。ドラッグストアは、女性にとって必要不可欠な商業施設といえます。もし、出店の打診があれば、検討する価値は十分あるでしょう。
実は40代以上の顧客層が増えている「コンビニ」
●コンビニエンスストアと併設
こちらも集客力があり、駐車場も完備していますが、出店する背景はほかと違うケースが多いようです。このパターンで出店するオーナーは、もともとコンビニを経営している人が多いのです。コンビニに駐車場は必須ですが、なかには広すぎて活用しきれていないところもあります。皆さんも地方都市周辺に、ぽつんと建つだだっ広い駐車場持つコンビニを見たことがあるはずです。
車通りが多いので、一定の売上げはあるのですが、トラックやダンプカーのドライバーが利用するようなところではないので、広い駐車場を持て余しているようなところです。コンビニのメインユーザーは、多くの人が10代・20代だと思うのではないでしょうか。たしかにバブル時代から1990年代にかけてはそのような傾向がありました。
しかし、現在は違います。セブン&アイ・ホールディングスが公開している資料によると、1989年度の20代以下の来店は、全体の62.2%を占めていました。それが2001年度に49%となり、2013年度には29%にまで落ち込んでいます。一方で増加しているのが、当然ですが30代以上です。特に40代以上が増えており、1989年度は19.7%でしたが、2013年度は50%と全体の半分にまで達しています。このようなユーザーの高齢化対策として、各コンビニで惣菜類のスーパー並みの充実化やカウンターコーヒーの導入などを行っています。
40代以上の顧客層が増えている市場。ここをコインランドリーとして活用しない手はありません。もちろん現在コンビニオーナーでなくても、交渉次第で一角を借りることは可能なはずです。