「マニー・パッキャオ」の暗号資産、IEO実施へ
ボクシング6階級制覇のWBA世界王者マニー・パッキャオ氏の独自暗号資産「PAC」が、シンガポール拠点の暗号資産取引所GCOX(Global Crypto Offering Exchange)で先行販売(IEO)されることが分かった。11月12日〜14日にかけて行われる。
IEO(Initial Exchange Offering)は、上場先の暗号資産取引所が審査を直接行い、プロジェクト代行のトークンセールを行うもの。上場トークンの信頼性を担保するため、ICOに代わる新しい資金調達法として普及した。
GCOX社CEOのJeffrey Lin氏は、「PAC」トークンはブロックチェーン技術とファンカルチャーを組み合わせた最初の暗号資産であると語っている。 PACトークンはいくつかの目的に使用できるが、特にパッキャオ氏とファンの交流を促進する機能がある。
ファンは、ボクシングのレジェンドであるパッキャオ氏と、ソーシャルアプリの「Acclaim!」を通して繋がることができる。アプリ利用者は、直筆サインの購入や、パッキャオ氏と会えるオフ会のチケット等と交換できるポイントを受け取れるという仕組みだ。ライブストリームや動画などのオリジナルコンテンツも提供されるという。
PACトークン出資者としては、サッカー元イングランド代表のマイケル・オーウェン氏のほか、アブダビの王族であるカリッド・ビン・スルタン・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン氏らが名を連ねている。
◆GCOX(Global Crypto Offering Exchange)とは
シンガーポール拠点の暗号資産取引所GCOXは、「セレブリティ・トークン」と呼ばれる世界的有名人のファントークンを上場する取引所だ。テニスの元世界女子No.1のキャロライン・ウォズニアッキ氏、前述のマイケル・オーウェン氏、大物歌手のジェイソン・デルーロ氏もトークン上場を予定しているという。
有名人が行う慈善事業などの呼びかけに賛同したファンが、トークンを通じて活動支援できるようにすることも目的の1つにあるという。暗号資産取引所としての機能も有しており、主要な暗号資産ペアの取引を提供している。
※本記事は、2019年11月12日に「CoinPost」で公開されたものです。