自殺大国・日本「失敗が許されない国」での這い上がり方とは?

ビジネスに限らず、あらゆる方面で目標を達成するためには、日々の自分の行動や思考を見直し、変えていくことが重要になります。本記事では、株式会社NEO SHAKE HANDS代表取締役社長・清水久氏、株式会社KEY OF LIFE代表取締役社長・須崎雄介氏の共著書、『挑戦と成長を諦めたくない人の目標達成術』(合同フォレスト)から一部を抜粋・編集し、「目標を達成する人」になるための心身両面における具体的なスキルアップ術を紹介します。今回は、ビジネス等の失敗から立ち直る術について見ていきます。

失敗に慣れていない、失敗したときに支援者がいない…

自殺大国と言われるくらい、日本は自殺者が多い国です。

 

自殺の理由は、労働環境であったり家庭事情であったり金銭事情であったりとさまざまです。しかしその根本をたどっていけば、失敗が許されない日本の国風が多少なりとも関わっているのではないでしょうか。

 

学生時代は、他の誰かによって敷かれたレールの上を歩み、導かれるまま進んでいけばいいものでした。本記事のテーマに沿って表現するなら、「与えられた目標さえ達成」していればよかったのです。

 

しかしこれが、社会人への扉を開いた途端、状況は一変します。歩んでいくべき道、目指していくべき目標の選択権が、完全に自分自身へと委ねられるのです。

 

心の準備もスキルアップもしないまま、自分で目標を立てて、自分の道を自分で切り拓くことを強制される。これがどのような結末を描くでしょうか。

 

うまく自分の好きなことが見つかり、自分の思うまま順調に歩んでいければいいですが、道を1つでも誤ると、人生を転がり落ち、地獄のような日々を味わうことにもなりかねません。しかも、自分に合わない仕事を選んでしまったり、人間関係に恵まれない環境に身を置いてしまったり、お金のやりくりをしくじってしまったりなど、一度道を誤ってしまうとなかなかカムバックできないのが日本の仕組みです。

 

自分の選んだ道で一度失敗を経験すると、「もう後戻りできない」と自分を追い込み、鬱屈とした日々にうんざりし、死を選んだほうが楽とさえ考えてしまうのです。

 

このような結末をたどる原因は、失敗を経験したこと自体ではありません。失敗に慣れていないことです。

 

加えて、失敗したときに支えてくれる良き支援者がいなかったことも災いしています。ですからまず私が思うのは、人生失敗も度々経験したほうがいいということです。失敗しても、そこから立ち直る術を身に付けてほしいのです。

 

順調な日々を生き続けると、ちょっとつまずいただけで起き上がることに苦労を感じてしまいます。そうならないよう、適度に転んでみることが後々の良い薬になるのです。失敗経験から這い上がったときの、挽回の喜びを味わうことが、成功体験の基礎となります。

 

失敗は決して無駄なものではありません。その後の人生を豊かにしてくれる素材の1つなのですから、むしろプラスなものとしてとらえるべきです。

 

底抜けに明るかった「崖っぷち」経営者

どんなにすごい人でも、過去を掘り起こせば失敗を喫しています。

 

よくいわれることですが、世界の最前線を行く成功者たちは、数々の失敗経験を味わった上で、そこに立っているのです。失敗すれば誰だって落ち込みます。彼らの本当にすごいところは、落ち込んでからの立ち直りが迅速だという点です。というよりも彼らは、そもそも「うまくいかなかった=失敗」とは思っていないのでしょう。どんな状況でも常に前向きなのです。

 

とある著名な経営者の方のお話が聴ける機会がありました。とても楽しみにしていたのですが、なんとその会の直前、その方の会社が大きな経営難に追い込まれる事態が発生しました。

 

あまりにも急転直下な出来事です。もしかしたら会も中止になるのではと気をもみましたが、無事に開催へと至りました。

 

登壇して開口一番、「今の私が何を話しても説得力はないかもしれませんが」と自虐的なセリフで笑いを誘った後、ビジネスのお話をいろいろと伺うことができました。その後、懇親会にて直接お会いしたときに私は大いに驚かされました。その経営者の方は、会社が今後どのような道をたどるかまったく分からない瀬戸際だというのに、終始底抜けな明るさを見せていたのです。陰鬱な表情を見せる瞬間は1秒もありませんでした。

 

「死にたいくらい大変なときなのに、この明るさはすごい」というのが、お会いしたときの正直な感想です。

 

もしかしたら内面では、焦りや葛藤、極度の落ち込みを抱いているのかもしれません。しかしトップに立つ人が絶望感をさらけ出していたら、立ち直るものも立ち直れません。おそらくこの方は、現在の窮地を失敗としてはとらえていないのでしょう。自分に課せられた、新たな自分へと成長するための挑戦の1つだと感じていらっしゃるはずです。きっと、現状を打破するための目標作りに余念がないことでしょう。

 

実際彼にお会いすることで、何となくですが、「この方の会社は起死回生できる」という予感も得ました。なぜそう思ったかというと、彼の底抜けの明るさはもちろん、彼はたくさんの信頼できる仲間に恵まれ、困ったとき助けてくれる支援者が数多くいることに気付いたからでした。

 

幾多の困難が待ち受けていたとしても、頼もしい仲間が周りにいれば、きっと乗り越えることができる。それが笑顔と自信となって表に出ていたのかもしれません。私にとって得るものが大きい勉強会でした。

「君の力が必要だから、手伝ってくれないかな?」

窮地に立たされたときにすぐ立ち直れるかどうかは、手を差し伸べてくれる支援者の数がどれだけいるかに懸かっています。いわばこれが失敗のメリットで、自分の周りにいる人たちの存在を再確認できるのです。

 

うまくいっているときは前へ進むことにひたむきになりますが、その間にもたくさんの方に手伝ってもらっていますし、こちらも周りと協力することで推進力を得ていたはずです。

 

計画が頓挫し目標達成が叶かなわず、仮に無一文になってしまったとしても、それまでに協力しお互いに価値を提供し合ってきた仲間がいるなら、起死回生なんてたやすいことなのです。

 

「おごるからおいしい飯でも食いに行こうぜ」

 

「君の力が必要だから、ちょっと手伝ってくれないかな?」

 

といったように、どん底にいても元気づけ、新しい目標を与えてくれる人がいるおかげで、再び立ち上がることができます。支援者がたくさん周りにいればいるほど、立て直す時間も短くて済むはずです。

 

これは普段から温かい人を目指している人だからこそなせる業だといえます。これまで紹介してきたような、温かい人になるための実践を続けてきた、支援者に恵まれている人の特権です。

 

失敗とは、ちょっとだけ立ち止まってみて、後ろを振り返るためのサインというとらえ方もできます。自分を支援してくれている人たちに改めて気付くチャンスなのです。支援者さえいてくれれば、いやが応でも、いつか目標を達成し、大成功することができます。

 

決して失敗を悪ととらえてはいけません。失敗を目標達成の糧とするとともに、支えてくれている人たちの存在に気付くための絶好の機会としましょう。

株式会社NEO SHAKE HANDS 代表取締役社長

1982年生。山梨県出身。自由が丘産能短期大学経営管理コース卒業。ジュエリー業界やブライダル業界、人材業界などを経て体得した独自の営業手法や対人関係向上の技術で、起業や経営のコンサルティング、セミナー、講演活動を行う他、出版事業や教育事業などを行う。

著者紹介

株式会社 KEY OF LIFE 代表取締役社長

1986年生。京都府出身。青山学院大学文学部心理学科(現 教育人間科学部)卒業。専門学校教員として7年間勤務後、起業・副業のコンサルタントとして独立。成功者から学んだビジネスノウハウ、マインドセット、成功のための習慣を伝える。経済的にも精神的にも自由になるための「ビジネスの先生」として活動する他、保険代理店の経営、不動産事業なども手がける。

著者紹介

連載魅力がある人の思考・行動習慣に学ぶ~ビジネスマンのための「目標達成」術

挑戦と成長を諦めたくない人の目標達成術

挑戦と成長を諦めたくない人の目標達成術

清水 久 須崎 雄介

合同フォレスト

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