ブロックチェーン婚？新サービス「B-marriage」は普及なるか

ブロックチェーン上に結婚情報を記録できるサービス

ブライダル業界専門誌などを手がけるベルメールプロモーションは、ブロックチェーン上で結婚情報を記録できるサービス「B-marriage」を発表した。

2019年7月31日、東京ビックサイトにて開催されたブライダル産業フェア2019にて発表された同サービスについて、エキサイトニュースなどが報じている。

B-marriageは、ブロックチェーンを使った結婚サービスで、ブロックチェーン上に結婚証明書や婚姻届を記録することができる。ほかにもお祝いのメッセージや、ご祝儀、写真などを送ることができるという。

サービスが生まれた背景には、近年、世界各国で導入が進んでいる同性婚などの影響がある。こういった結婚のケースでは、国によって様々ではあるものの、現状の法制度では婚姻が認められないといった壁が存在している。ほかにも、国際結婚など、戸籍上の問題などで、結婚を認めることが難しいケースが存在する。

そのような現状に対して、ブロックチェーンは、結婚の証明を半永久的に保存できる手段として利用されてきた。2014年に初のブロックチェーン婚を行ったアメリカのカップルは、ブロックチェーン上に、「良い時も悪い時も、死が2人を分かつとも、ブロックチェーンは永遠である」という文言を残している。

価値観の多様化が進むなかで、今後ますますブロックチェーンを利用した結婚手続きの需要は高まっていくものと予想される。

また、ブロックチェーンの活用分野のなかでは、出生証明書の発行、管理などでの活用にも注目が集まっている。アフリカなどの開発途上国では、現在でも出生証明書を持たず、自分の年齢を知らない人が数多くいるとされる。すでにインドなどでは、ブロックチェーンを活用して出生証明書を管理する取組みが行われているということだ。

※本記事は、2019年8月14日に「CoinPost」で公開されたものです。