債券ファンドは再び流入超へ
■投信マネー全体の流れを見ると、2019年1月は▲89億ドルと5カ月連続の流出超ですが、2018年12月の▲471億ドルから大幅な減少となりました。
■中でも債券ファンドは+246億ドルの流入超と前月の▲439億ドルから一転して、大幅な流入超となりました。その他のファンドは、オルタナティブファンドが+34億ドル(前月▲43億ドル)、バランスファンドが▲64億ドル(同▲275億ドル)、株式ファンドが▲142億ドル(同▲826億ドル)、MMFが▲163億ドル(同+1,113億ドル)です。なお、MMFは4カ月ぶりの流出超でした。
■債券ファンドの内訳を見ると、「北米」が+154億ドルですが、新興国市場全体に投資する「GEM(注3)」が+90億ドルとなりました。世界的に金利先高観が低下する中で債券ファンドへの資金流入が大幅に増加しました。
主要地域別債券ファンドの資金フロー
株式ファンドは「新興国」が流入超
■株式ファンドは▲142億ドルですが、内訳を見ると、「先進国」が▲275億ドルと引き続き流出超となったのに対して、「新興国」は+133億ドルと4カ月連続で流入超となりました。特に新興国市場全体に投資する「GEM」が+123億ドルと流入ピッチが加速しているのが目立ちます。「EMアジア(注4)」も+8億ドルとわずかですが流入超となりました。一方、先進国では、「北米」が▲251億ドルと大幅な流出超が続いています。こうした中、「日本」を含む「アジア(注5)」は+56億ドルと引き続き流入超となりました。
主要地域別株式ファンドの資金フロー
(2019年2月1日)
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