高い経済成長を背景に堅調な展開を予想

本連載は、三井住友アセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

相対的に堅調なインド株

アジア主要市場で唯一上昇

 

■2018年のインド株式市場は、世界株安を受けて春先にかけて調整しましたが、その後は、力強い景気を背景に上昇基調が続き、8月下旬に過去最高値をつけました。しかし、通貨ルピー安や信用不安の高まりから、10月下旬にかけて下落し、11月以降はルピー反発に伴い持ち直しました。2018年は、米中貿易摩擦の激化でアジアの株式市場が軒並み大きく下落するなかで、インドの代表的な株価指数のSENSEX指数は5%を超える上昇となりました。

 

2018年のインド株式市場の推移

(注)データは2017年12月31日~2018年12月31日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注)データは2017年12月31日~2018年12月31日。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

SENSEX指数のPERとEPS

(注1)データは2016年1月16日~2019年1月15日。 (注2)予想株価収益率=株価÷1株当たり予想利益(EPS)。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)データは2016年1月16日~2019年1月15日。
(注2)予想株価収益率=株価÷1株当たり予想利益(EPS)。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

インド経済は高成長続く

企業業績の伸びが株価けん引

 

■インド株式市場を取り巻く環境は引き続き良好とみられます。2019/20年度の実質GDP成長率は、+7.3%を予想しています。また、原油安が進んだ影響で、インフレや経常収支が改善し、通貨の安定にも寄与すると考えられます。金融政策は引き締め姿勢から緩和的な方向に変わる可能性があります。

 

■高い経済成長を背景に企業業績は拡大が続き、株価をけん引しそうです。一方、予想PER(株価収益率)でみた株価評価では、割高感はありません。

 

■内需主導型の経済であるインドの株式は、相対的に米中貿易摩擦の影響を受けにくいと考えられます。

 

 

2019年は堅調な相場展開を予想

 

■2019年のインド株式市場については堅調な展開を予想しています。国内経済の高成長が続くなかで企業業績の拡大が見込まれること、インフレが落ち着いていることで金融政策が緩和方向に向かう可能性があること、株価が割高水準にないこと、米利上げ打ち止めに伴い資金流入が期待されることなどが背景です。

 

■ただし、リスク要因として、2019年春の総選挙が注目されます。これまで経済改革を推進してきたモディ首相の再選が危ぶまれており、選挙情勢により不安定な相場展開となる恐れがあります。

 

(2019年1月17日)

 

 

関連マーケットレポート

2019年01月07日 アジア・トーク「今後のインド経済について」
2018年12月18日 インドの経済・市場動向(2018年12月後半)

 


調査部は、総勢20名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友アセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約900本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2016年度実績)。

※三井住友アセットマネジメントと大和住銀投信投資顧問は4月1日に合併し、三井住友DSアセットマネジメントになりました。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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