前回は、キャピタルゲイン・インカムゲインの違いなどを説明しました。今回は、「PER」「PBR」「ROE」といった株価指標の意味について見ていきます。

アルファベット3文字の指標は何も覚えなくてもOK

ここまでにもいろいろな用語が出てきましたが、それ以上に投資家を悩ませるのは、「PER」や「PBR」「ROE」といった数々の株価指標ではないかと思います。

 

どれも略語ですが、なぜかアルファベット3文字のものが多く、他にもまだまだたくさんあります。慣れないうちは、一体どれがどれなのか、混乱してしまうかもしれません。

 

どうしても知りたいという方のために、まず今挙げた3つの指標の意味をご説明しておきましょう。

 

 

●PER(株価収益率)・・・時価総額(その会社の株式の総額)÷純利益で算出。その銘柄の株価の「割安感」を判断する指標。低いほど割安。

 

●PBR(純資産倍率)・・・株価÷BPS(1株あたりの純資産額)で算出。やはり、割安感を判断する指標で、低いほど割安。

 

●ROE(株主資本利益率)・・・当期純利益÷株主資本×100で算出。「企業が資金を効率的に使えているかどうか」を見る指標。こちらは、高いほどよいと判断。

短期でコツコツ売買するなら指標にこだわる必要はない

簡単に書いたつもりですが、それでもやっぱりわかりにくいのが、株価指標というものです。PER、PBR、ROEの3つは、あらゆる場所で頻出するので、一応ご紹介したものの、別に取引の際にチェックしなくても、問題はないでしょう。

 

こういったものを全部覚えていないと、株をやる資格がないかのように思っている人もたまにいますが、そんなことはありません。頭でっかちになるくらいなら、知らないでいるほうがまだマシです。

 

指標で割高な株でも、上がるときは上がるし、下がるときは下がります。そのため、比較的短期でコツコツ売買することを目指すなら、指標にこだわりすぎる必要はないのです。

本連載は、2014年7月25日刊行の書籍『明日ドカンと上がる株の見つけ方』から抜粋したものです。
本連載は、一般的な株式分析の手法などを紹介することを目的に発行しています。投資を促したり、筆者が運営する投資顧問サービス「マエストロの株式ボナセーラ」に勧誘することを目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。本連載の内容に関して投資した結果については、著者及び幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。なお、「マエストロの株式ボナセーラ」の業務、手数料、およびリスクなどに関しましては、ホームページに掲載の契約締結前交付書面を十分にお読みください。

明日ドカンと上がる株の見つけ方

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熊谷 亮

幻冬舎メディアコンサルティング

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永久保存版 あなたの人生を劇的に変える株の本 株ドカン

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