前回は、キャピタルゲイン・インカムゲインの違いなどを説明しました。今回は、「PER」「PBR」「ROE」といった株価指標の意味について見ていきます。

アルファベット3文字の指標は何も覚えなくてもOK

ここまでにもいろいろな用語が出てきましたが、それ以上に投資家を悩ませるのは、「PER」や「PBR」「ROE」といった数々の株価指標ではないかと思います。

 

どれも略語ですが、なぜかアルファベット3文字のものが多く、他にもまだまだたくさんあります。慣れないうちは、一体どれがどれなのか、混乱してしまうかもしれません。

 

どうしても知りたいという方のために、まず今挙げた3つの指標の意味をご説明しておきましょう。

 

 

●PER(株価収益率)・・・時価総額(その会社の株式の総額)÷純利益で算出。その銘柄の株価の「割安感」を判断する指標。低いほど割安。

 

●PBR(純資産倍率)・・・株価÷BPS(1株あたりの純資産額)で算出。やはり、割安感を判断する指標で、低いほど割安。

 

●ROE(株主資本利益率)・・・当期純利益÷株主資本×100で算出。「企業が資金を効率的に使えているかどうか」を見る指標。こちらは、高いほどよいと判断。

短期でコツコツ売買するなら指標にこだわる必要はない

簡単に書いたつもりですが、それでもやっぱりわかりにくいのが、株価指標というものです。PER、PBR、ROEの3つは、あらゆる場所で頻出するので、一応ご紹介したものの、別に取引の際にチェックしなくても、問題はないでしょう。

 

こういったものを全部覚えていないと、株をやる資格がないかのように思っている人もたまにいますが、そんなことはありません。頭でっかちになるくらいなら、知らないでいるほうがまだマシです。

 

指標で割高な株でも、上がるときは上がるし、下がるときは下がります。そのため、比較的短期でコツコツ売買することを目指すなら、指標にこだわりすぎる必要はないのです。

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