前回は、アパート事業を軸にした資産形成に必要な「不動産ポートフォリオ」の構築方法を説明しました。今回は、なぜアパート事業が非常に有力な「将来への備え」となるのかを見ていきます。

不景気でも「アパート事業」を始める人は増えている!?

現在の日本は、経済が成熟したこともあり、かつてのように「がんばって働けば収入が必ず増える」という状況ではなくなってきています。もちろん、一生懸命働くことは大変重要ですが、ちょっとした経済情勢の変化によって、本業の事業が立ち行かなくなるケースも珍しくないのが現実です。

 

このような状況において、アパート事業は非常に有力な将来への備えとなります。そして、このことを理解し始めた多くの方たちがアパート事業に注目し、実際に投資を開始しているのです。サブプライムローン問題以降の不景気においても、当社にアパート購入の相談に来られる方の数は、減るどころかむしろ増加しています。

「家賃収入」で借入の金利だけでなく元金も返済できる

その理由は、考えてみれば当たり前のことです。アパートの購入にあたって借入をしたとしても、その返済原資は「安定した」家賃収入です。家賃収入で借入の金利だけでなく元金までも返済できるのです。さらにその借入がなくなる20年後、30年後には、全ての家賃が収入になります。

 

当然、建物の経年劣化によって家賃は下がっていきますが、それでもきちんと建物をメンテナンスしていけば、一定レベルの家賃収入を受け取れ、年金代わりになります。建物が老朽化し、使用に耐えられないようであれば、解体して更地にし、売却することも可能です。

 

現在の市況では、不動産価格が比較的安くなっているため、利回りが高く期待でき、返済期間内であっても手元に毎月キャッシュが残る仕組み(キャッシュフローが得られる状況)になっています。

 

副業として考えれば、非常に効率の良い事業(投資)といえることは間違いありません。そして、アパート事業を行うことで、気持ちに余裕が生まれ、思う存分、本業に注力できるようになるのです

本連載は、2012年6月27日刊行の書籍『年収1000万円から始める「アパート事業」による資産形成入門 [改訂版] 』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
本書は情報の提供及び学習を主な目的としたものであり、著者独自の調査に基づいて執筆されています。実際の投資の成功を保証するものではなく、本書を用いた運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。本書の内容に関して運用した結果については、著者及び幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。

年収1000万円から始める  「アパート事業」による 資産形成入門

年収1000万円から始める 「アパート事業」による 資産形成入門

大谷 義武

幻冬舎メディアコンサルティング

大企業でも倒産する現在、自分の身は自分で守るべく、副収入としての投資を考える人が増えています。 そんななか、アパート事業による資産形成の火付け役となった本書が、改訂版としてパワーアップいたしました。不動産会社の…

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