デジタル資本主義時代到来…資産形成に不可欠な着眼点とは?

今回は、来るべきデジタル資本主義時代において、資産形成に不可欠な着眼点について解説します。※本連載は、金融情報全般を扱う大手情報配信会社、株式会社フィスコ監修の『FISCO 株・企業報 今、この株を買おう 2018年/冬号』(実業之日本社)の中から一部を抜粋し、10年後の未来を考察した際に見えたキラーワード「デジタル資本主義」について、その概要と、今後の日本にもたらす影響を探ります(分析:株式会社フィスコIR取締役COO・中川博貴氏)。

テンバガーを探すなら、今後の成長分野に目を向けよ

今後、仮想通貨が社会に浸透していく段階において、インターネットの普及で登場したGAFAのような新たなプラットフォーマーが登場する。この段階で、これまでには存在しなかった新たなサービス、0→1のサービスが誕生することになるだろう。たとえば、仮想通貨の取引が行われる「仮想通貨取引所」や、仮想通貨の財布である「ウォレット」など、仮想通貨が誕生するまでは存在しなかったビジネスがそれにあたる。今後も技術の進展によって、現時点では想像できない新たなビジネスでのプラットフォーマーも登場するはずだ。

 

もはや、グーグルやアマゾンの株価がこれから10倍になるのは容易ではない。テンバガーを探すのなら、今後の成長分野に目を向けるしかない。その可能性を大きく秘めているのが仮想通貨とその基幹技術であるブロックチェーンだといえる。

 

他方では、すでにAIなどのデジタル技術の進展やシェアリングエコノミーの浸透によって、これまでにない音楽サービスを提供する「Spotify( スポティファイ)」、民泊仲介サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」、自動車配車サービス「uber(ウーバー)」といった新しいサービスが誕生し、ITプラットフォーマーとして大きな力を持つようになっている。

 

こうしたことを勘案すると、仮想通貨やブロックチェーン技術が社会に浸透し始めると既存の業界を大きく変革する存在として加速度的に普及していく可能性は高いだろう。

 

なぜなら、スポティファイやエアビーアンドビーがデジタル技術の発展によって登場した新たなビジネスモデルを持ったイノベーターとして既存業界を大きく変える存在となったように、デジタル技術の発展によって誕生した仮想通貨やブロックチェーン技術も決済手段や記録保存手段の在り方を業界の垣根を越えて変革することで人々の生活を便利で快適なものへと変化させる可能性を秘めているからだ。またデジタル技術の進化は今後、仮想通貨やブロックチェーン以外にも、現状では想像もつかないような新たなビジネスモデルを持ったプラットフォーマーを出現させる可能性もある。

 

こうしたことを考えると、一般の人にとって、有望な仮想通貨や将来プラットフォーマーとして大成しそうな企業の株式を入手することは、資産を増やす一手段として有望だ。

これから重要になるのは、世の中の動向を読み解く能力

デジタル資本主義時代への移行が見えてきたなかで、産業資本主義時代のような大きな資本は必ずしも必要ではない。新しい時代を生き抜くために必要なのは、変化のスピードが増す世の中の動向を読み解く能力だ。

 

それを図に示した「資産の【有】【無】」と「世の中の動向を読み解く能力の【有】【無】」というマトリックスで説明したい。

 

かつてのITバブルのように、チャートの短期的な上げ下げに一喜一憂するのではなく、世の中の動向を読み解く能力を磨いたうえで投資できれば、たとえ現時点でカテゴリー「一般人」に該当しても大きな資産を築くチャンスがある。重要なのは新たに始まるデジタル資本主義社会の到来に備え、経済面で成功するカテゴリーAやカテゴリーBに自身をシフトさせることだ。

 

[図表]新しい社会階層の誕生

 

図のカテゴリーAは、現在および将来の経済・マーケット動向を読み解くことができ、成長分野への投資をともなって、自らのポジションを変えられる人たちだ。一方、図のカテゴリーBは、ITバブル時のように、世の中の動きを読んで成長資金の集中にあやかり、資産を増やす、築くことができる時代の変化に機微な知識層だ。

 

たとえ今は一般人であっても、デジタル資本主義、仮想通貨社会へのパワーシフトを読み解くために、常に仮想通貨に関する最新情報を得ようと努力し、知識を蓄え、知恵をひねり出すことができるか否かで、その後の資産形成の結果は大きく変わる。

 

かつてはマネーの多寡が強さの源泉だったが、これからは情報・知識が強さの源泉になる。貧困の連鎖など階層の固定化が問題になっているが、努力によっては一般の人でも資産を築く道はこれまで以上に開けている―デジタル資本主義の到来によって、そんなパラダイムシフトが起こる。こうしたことを頭に入れて、勇気をもって投資行動を起こすことができれば、将来の輝きは変わってくるはずである。

株式会社フィスコは、株式・為替など金融情報全般を扱う情報配信会社。ロイター、ブルームバーグ、クイックなどプロ向け端末や証券会社のほか、ヤフーファイナンスなど20以上の主要ポータルサイトに情報を提供する、投資支援サービスのプロフェッショナル集団。

写真はフィスコアナリストとして株式市場・個別銘柄や為替市場を担当する田代昌之氏。ビットコインなど仮想通貨についても造詣が深い。

著者紹介

連載10年後の日本に到来する「デジタル資本主義」とは何か?

 

 

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