効率的な情報収集に最適な「ネット上のコミュニティ」
田舎の母親が東京に来た際、地下鉄の状況に驚きの表情を浮かべていた。「みんな、スマホ見てる」と。確かに、地下鉄に乗れば、いかに皆がスマホに熱中しているのか、ご理解頂けると思う。スマートフォンは、日常世界におけるコミュニケーションを大幅に減少させた、より「個」を明確化させたデバイスである。
人類はコミュニケーションしながら進化してきた。井戸端会議、飲み会、公民館、色んな場所で情報交換が行われ、その場にいる人たちの知識がアップデートされてきた。
しかし、ある時、状況は大きく一変する。スマートフォンの登場である。スマートフォンにより、いつでもインターネットにアクセスできるようになった僕たちにとって、情報のアップデートの効率は飛躍的に高まった。掌には情報が詰まったデバイスがあるのだから、暇な時は情報収拾しようと感じるのが人間の性である。
しかし、前述したように、人類はコミュニケーションを求める動物である。いくらスマートフォンにより情報アップデートに事欠かなくなったからと言って、世の中のコミュニケーションが必要でなくなるわけではない。むしろ、リアルでの集会所などが少なくなった分、人間はネット上にコミュニケーションの拠り所を探るようになったのだ。
さらに言うと、情報に一貫性のない飲み会などの集まりよりは、ネット上で共通の話題や興味を持った人が集まるコミュニティの方が、より実利的なのだ。実際に、インターネットの発達で、検索すれば自分が目的とするコミュニティを見つけることは非常に容易になった。スマートフォンが発達すればするほど、自分が知りたい情報共有、情報収集をするために、オンライン上でのコミュニティを求めることになり、コミュニティ社会に拍車を掛ける結果となるのだ。
身体状況を「数値化」し、健康維持に役立てる
幸福に過ごすためには、常に健康でなければならない。しかし、健康というのは一朝一夕で作られるものではないのはご存知の通りだ。日々の食に十分気をつけなければ、健康は維持できない。当時は白米万歳、運動は腹筋だけだった僕だが、今となっては、玄米食や十穀米が日常になり、パーソナルトレーナーをつけて運動することだって当然のこととなったのだ。
身体的、精神的に健全でないと、ずば抜けた行動や、正しい判断ができなくなってしまう。
健康こそ、僕たちが築き上げるべき資産だ。睡眠と生活習慣病の関連が指摘されているように、日々の食事や身体のメンテナンスの積み重ねが健康に大きく寄与するのは、周知の事実である。そして、僕自身、健康を維持するために最も重要だと考えているのが、「健康を可視化する」ことだと考えている。
健康の可視化というと仰々しいが、要は、データを記録することである。具体的に言うと、健康診断を受けて、各数値を保存しておく、体重を量って記録しておく、など、自分の身体状況を数値化しておくことだ。最近では、体重計に乗るだけで、WiFiで同期してくれるアプリもあるし、スマートフォンとスマートウォッチの連携で、意識しなくても歩数を記録してくれているなど、運動量を始めとしたライフログの記録が非常に容易になった。
健康の可視化は、明らかに数値が改善して健康な身体に近づいているという実感が湧くし、ダイエットなどでは目に見えて体重が減っていく喜びが、健康を維持するための活動のモチベーションにもなる。
人間が得る情報の80%以上は、視覚から入ると言われている。それだけ、目で見たものは記憶に残りやすいのだ。
あなたが今していることは、健康にどのような状況を及ぼしているか、考えたことはあるだろうか。もしかしたら、あなたの働き方は、すればするほど自分の死期が早まるようなものかもしれない。もしそうならば、そんな働き方はすぐに止めるべきだ。自分の生死まで誰かに支配されたい、と思う人はいないはずだ。
毎日の最適化で、精神的にも身体的にも健康な日々を送ることができる。ああ、最適化はなんと偉大なのだろうか!