業績が悪いときには、心が折れそうに・・・
前回の続きです。
そもそも〝気づき〟とは、奇跡のような偶然が積み重なって生まれます。ただ待っていても降ってくるわけではありません。
なにげない日々のなかでもがき、勇気を振り絞る間に、小さな気づきが積み重なり、人生を変える大きな気づきに遭遇する。それは奇跡といってもいいでしょう。
生きている間に、人生を変える気づきに何回遭遇できるだろうか?
その気づきに遭遇できた数だけ人生は豊かになるのだと思います。
気づきを通して、経営者が持つべき最も大事な物は、「諦めない心」であると考えています。これこそ、経営者に欠かせない物です。
なぜ人は諦めるのでしょうか。それは、先が見えなくなり、不安だけが募り、そこから逃げだしたくなるからです。諦めたほうが楽になれるのです。
諦めずにいることは、口で言うほど簡単ではありません。特に業績が悪いときには、心が折れそうになります。
そんなとき私が読むのは、「心に響く名経営者の言葉」が書かれている書籍です。数多くの言葉の中から、そのときに自分が苦しんでいる状況と同じ境遇だった経営者の言葉に出会い、自分に語りかけるのです。
なかでもいちばん心の支えになったのは、シャープの創業者早川徳次氏の言葉です。
「よいアイデアの生まれるのは儲からなくてなんとかしようと苦しんでいるときである」
売り上げ、支払い・・・不安の多くは「数字」が絡んでいる
さまざまな思いを積み重ねながら、Seamagを開発してきて、ようやく皆さんに提供できる段階まできました。
Seamagは、会社の数字を把握していただくためのツールですが、それだけではありません。最終的な目標は、中小企業の経営者の不安を少しでもやわらげることにあります。
経営者の不安の多くには数字が絡んでいます。お金に関係しているのです。売り上げが伸びない、今月末の支払いは大丈夫だろうか、従業員の給料は無事に支払えるだろうか・・・。
不安になるのは、会社の数字が把握できていないからです。会社の数字を理解していれば、不安が生じるまでに対策を講じることができます。必要のない不安を抱える必要がなくなるのです。
不安が解消されれば、夜はぐっすりと眠ることができます。私もかつて、眠れない日々を過ごしたこともありますので、そのつらさは痛いほどに分かります。
十分な睡眠が取れないと、常にイライラしてきます。よく眠れた次の朝は、リラックスして目覚めることができます。気持ちも晴れ晴れしているでしょう。
気持ちは体調にも大きく影響します。ストレスがない状態であれば、体の調子もいいはずです。内臓が十分に機能を発揮して、体に力が湧いてきます。朝食をおいしく食べることもできるでしょう。
集中力がアップして仕事もはかどります。疲れたときには1時間かかる仕事が、体調がよければ10分で終わることもあります。仕事の効率にも大きく関わってくるのです。
経営者の体調は従業員にも影響を及ぼします。いつも具合が悪そうにしている経営者を見ていては、従業員も十分に力を発揮できません。いつしか会社の雰囲気も暗くなっていきます。
経営者が元気に働いていれば、従業員も伸び伸びと仕事をすることができます。そんな会社であれば、業績も順調に伸びていくでしょう。経営者次第で好循環をつくることができるのです。
そんな好循環をつくるための第一歩が会社の数字を把握すること。そのお手伝いをするのがSeamagです。