レギュラーシステムとは?

幻冬舎ゴールドオンライン編集部
レギュラーシステムとは?

不動産投資におけるレギュラーシステムの意味について解説します。

レギュラーシステムとは

レギュラーシステムとは、アメリカ、特にハワイ独自の不動産登記システムです。一般登記システムとも呼ばれるレギュラーシステムは、「善意登録者保護型システム」という判断基準を採用して不動産譲渡権利書の登記がなされ所有権の優先順位が決められます。

 

これは、土地の現所有権を主張する人が、自分の所有権を覆してしまうような不動産譲渡権利書の登記に気づいていなかったケース以外では、登録された順番によって所有権の優先順位が決められるというものです。

 

ハワイ州の登記官は、不動産譲渡権利書に記載されている対象となる物件の所有者が登記上「本当の所有者かどうか」という点については判断を下しません。あくまで届けられた不動産譲渡権利書を基にハワイ州の規定がしっかりと守られていることさえ確認できれば登記されてしまうことになるのです。

ランドコートシステムとの違い

ハワイ州で不動産譲渡権利書を登記する方法として、先述したレギュラーシステムの他にランドコートシステム、レギュラーシステムとランコードシステムの両方に登記するデュアルシステムという登記方法があります。レギュラーシステムとランドコートシステムの違いを端的に説明するならば、登記する際の「判断基準が違う」ということです。

 

レギュラーシステムの場合、判断基準は先述した「善意登録者保護型システム」になるため、善意ある人が当該物件を登記する際に、他人が登記済みであるという事実を「本当に知らなかった」場合でも、その事情を考慮して所有権の優先順位が定められるという「善意を持った登録者を守る」という仕組みになっているのです。

 

それに対してランドコートシステムは、「登録者保護型システム」という判断基準が用いられるため、いかなる理由があろうと、所有権の優先順位は「登録された順番のみ」で定められることになるのです。

 

このような点からランドコートシステムはレギュラーシステムと比べて「事務的」であり「わかりやすい」システムであると言えるでしょう。

レギュラーシステムに登記された物件の確認方法

レギュラーシステムに登記された物件であることを確認する方法としては、登記証明書に記載された登録番号の振り方や登記証明書のどの部分に登録番号が記載されているかによって判断することができます。登記書に「年度と登記番号の記載が両方しっかりと確認できること」がレギュラーシステムに登録されている物件だという証です。

 

例えば、「2017-000002」という表記があれば、2017年にレギュラーシステムによって登記された物件であるということになります。

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