2020年以降を見据えて広範囲の再開発が進む
第二の理由とも関連しますが、東京でなければならない第三の理由としては、「再開発が活発に行われていること」もあげられるでしょう。
現在、東京では2020年の東京オリンピック、さらにはそれ以降の未来を見据えた再開発プロジェクトが広範囲で進められているところです。
列挙しきれないほどの再開発がありますが参考までに、大規模な事業としては以下をあげることができるでしょう。
MICE拠点もできる東京駅周辺と、新駅誕生の品川
(1)大手町、丸の内エリアの再開発
東京駅を中心に都市再生プロジェクトが進められています。具体的には、大手町の西側で「大手町1−1計画」「大手町2丁目地区再開発」「OH−1計画」などと呼ばれる工事が着々と行われており、さらに東側の常盤橋、日本橋、八重洲、京橋も大規模再開発の対象に含められています。
こうしたプロジェクトの結果、東京駅周辺には、金融やライフサイエンス分野のビジネス拠点、MICE拠点(国際的な会議や学会、見本市などが行われる場所)、バスターミナルなどが整備されることになります。
(2)品川エリアの再開発
品川駅と田町駅の間に山手線・京浜東北線の新駅設置が進められており、オリンピック開催に合わせて暫定開業する予定です。一帯にはマンション、オフィスや商業施設が入る高層ビルも建設される計画です。
また、2027年のリニアモーターカー(リニア)開業を目指して、東海道新幹線の品川駅付近の直下に新ホームも建設中です。