前回は、オアフ島での一戸建て購入で狙い目となる「閑静な東側エリア」を紹介しました。今回は、ハワイの不動産業者の種類と業務内容を見ていきます。

セールスパーソン・ライセンスとブローカー・ライセンス

ハワイには非常に多くの不動産業者がいますが、免許としては「セールスパーソン・ライセンス」と「ブローカー・ライセンス」の2つに分かれます。

 

「セールスパーソン・ライセンス」は、不動産の販売や仲介業務ができるライセンスです。ただし、独立して不動産会社を設立することはできません。「セールスパーソン・ライセンス」を持っている個人は、どこかの不動産会社に属して仕事を行います。

 

一方、「ブローカー・ライセンス」は不動産会社を設立したり、独立して営業したりできるライセンスです。「セールスパーソン・ライセンス」を取得して不動産会社に3年以上フルタイムで勤務したことを証明して初めて「ブローカー・ライセンス」の受験資格が得られます。

 

現在、ハワイには地元の大手不動産会社のほか、アメリカ本土に本部のあるフランチャイズ形式の会社や数人で経営している小規模な会社、さらにはブローカー・ライセンスを持った個人が一人で営業しているケースもあります。

 

ライセンスの種類と、不動産協会への所属の有無で区別

また、ハワイでは不動産協会に所属しているかどうかによる区分があります。不動産協会に所属している業者は、協会のメンバーが利用できる情報ネットワーク、MLS(MultipleListingService)で物件情報を共有することができるのです。

 

協会に所属していないのは、自社で新築物件を開発して販売するデベロッパーや物件管理を専門にしている管理会社など、MLSの物件情報を必要としないタイプの不動産会社によく見られます。

 

以上、2つのライセンスの種類と、不動産協会に所属しているかどうかによって、ハワイの不動産会社は次の4つに分かれます。

 

RA(リアルター・アソシエート):「セールスパーソン・ライセンス」で不動産協会の会員

 

R(リアルター):「ブローカー・ライセンス」で不動産協会の会員

 

S(セールスパーソン):「セールスパーソン・ライセンス」で不動産協会には属していない

 

B(ブローカー):「ブローカー・ライセンス」で不動産協会には属していない

 

この4つの区別は、不動産会社の名刺に必ず記載されているので、初めて不動産業者と接触する際には確認してください。

 

ただ、ハワイでは不動産会社より担当のセールスエージェント個人の力量のほうが重要です。いくつか不動産会社に問い合わせをしてみて、対応がしっかりしているかどうかをチェックするようにしましょう。 

改訂版 ハワイ不動産攻略完全バイブル

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冨吉 範明, タカ 河野

幻冬舎メディアコンサルティング

海外への資産分散は、富裕層がポートフォリオを考えるうえでもはや常識となり、その中でさまざまな海外不動産の購入が空前のブームとなっています。 しかし、国ごとの固有のリスクや言語の問題など、日本人が海外不動産を購入…

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