東京の「赤坂・麻布・青山」エリアに該当
本連載では、ハワイの不動産市場の特徴を紹介していきましょう。まず、コンドミニアムの主要エリアであるワイキキについてです。
ハワイの人口140万人のうち約70%はオアフ島に住んでおり、オアフ島の中心部がワイキキです。
ワイキキはいわばハワイの一等地、東京でいえば3A(赤坂・麻布・青山)エリアにあたるでしょう。また、日本語が広く通用するため、日本人にとって最も身近な地区なのです。
とはいえ、ワイキキでも具体的な立地によって眺望、賑わい、雰囲気、物件の価格帯などが異なります。ワイキキのコンドミニアムを検討する場合、購入する目的や便利さで選ぶとよいでしょう。
[図表]ホノルル周辺エリア
生活の利便性が高い「ワイキキ・ウエスト」
〈ワイキキ・ウエスト〉
ワイキキは海に向かってやや南西向きの軸に沿って広がっています。ダウンタウンに近い北西側のエリアは中心から少し離れていますが、マーケット、銀行、郵便局などが多くあり、生活にはとても便利です。
ハワイの地元の住民が多いエリアですが、ロングステイのリピーターやアラモアナでのショッピングが日課という外国人も少なくありません。
〈ワイキキ・セントラル〉
ワイキキの中心部です。ホテル、免税店、ブティック、レストランなどが集中しており、毎日、日本人を含む多くの観光客で賑わっています。海側の通りは高級ホテルが多く、コンドミニアムは少し奥に入ったクヒオ通りやアラワイ通りにあります。
〈ワイキキ・イースト〉
ワイキキの中心から東南へ少し離れ、動物園や水族館があるカピオラニ公園に隣接しているエリアです。ダイヤモンドヘッドの裾野にあたり、周辺は緑が多く、また海に面してオーシャンビューも楽しめます。
〈アラモアナ〉
アラワイ運河を渡ったワイキキの北西側エリアです。アラモアナ・ショッピングセンターの周辺は高級コンドミニアムが多く、南側はアラモアナパークやヨットハーバーが広がります。日本食や日本製品を専門に扱うスーパーがいくつかあり、日本と同様の生活を楽しめます。
〈カカアコ〉
アラモアナ地区の西側、カカアコウォーターフロントパークという海側の公園が名前の由来です。現在、大手デベロッパーのハワード・ヒューズ社が古い倉庫を取り壊して、新しいショッピングエリアや娯楽施設とともに、新しいコンドミニアムをつくる計画もあります。
最近ではダウンタウンとワイキキの間のエリアを総称して、カカアコ・ワード地区と呼ぶようになっています。