今回は、子どもの成長において「少しの難しさ」を乗り越える経験の大切さを見ていきます。※本連載は、子どもたちのやる気を引き出し、考える力をはぐくむ"しつもんメンタルトレーニング"を考案したスポーツメンタルコーチの藤代圭一氏が、子どもの力を伸ばす声がけ・接し方などについて紹介していきます。

できることだけをやっていては、成長は望めない

小さい頃、友達と良く輪ゴムで遊んでいました。

 

左手の親指に引っ掛けたゴムはピンと張ることで遠くに飛ばすことができます。

 

ゴムの張り具合が弱ければ、いまの場所にポトンと落ちてしまうだけ。

 

遠くに遠くに飛ばしたければ、ゴムを緊張させて、パッと右手を離すこと

 

そうすれば、「ビュン!」と目的地めがけて勢い良く飛んでいきます。

 

もし、成長したいならば、自分のできることだけをやっていては、なかなか成長がないときもあるかもしれません。

 

ちょっと難しいこと。

少し恐怖を感じること。

胸が少しザワザワすること。

 

そこに成長のきっかけが隠れています。

 

緩やかすぎる海は、船乗りを成長させることが出来ない。

(イギリスのことわざ)

成長には「ふだんはやらない行動・考え方」が大切

僕たちは成長を望む反面、頭の片隅で安定を大切にする生き物です。

 

年の初めに「やろう!」と決意した目標も、

 

「まぁ、そのままでいいんじゃない?」と、

 

まるで、もう1人の自分が足にしがみついているかのように、変わらないことをよしとしてしまいます。

 

「成長したい?」

 

その答えがNOであればそのままを維持。

 

もし、YESなのであれば、いつもの自分ではやらない行動や考え方を大切にしてみましょう。

本連載は、メンタルトレーニング代表のメンタルコーチ、藤代圭一氏が運営するサイト、「しつもんメンタルトレーニング」に掲載されたコラムより転載・再編集したものです。サイトはこちら⇒http://shimt.jp/

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