年を重ねるに従って求められる「自分を律する力」
子どもたち選手は成長すればするほど、自分で立てたルールや計画を大切にし、自分のことは自分でやっていくという自律の力を求められます。
幼い頃は、お父さんやお母さん、コーチや先生が手取り足取り支えてくれます。
けれど、年を重ねるに従って、自分で自分を律する力を求められます。
社会に出たときに、自分の意思を持たず、まわりの人の命令や指示だけを頼りに行動していては、自分らしく輝くことは難しいかもしれません。
そう考えてみると、子どもたちが大人になる前から、「誰かに言われたからやる」ではなく、「自らの意思でやる」という心と機会をつくっていくことが必要です。
一番の理想は、自分で強化して、自分で戦いに行く選手を育てることなんです。
それだけ高い意識を持たないと、世界、ひいては五輪といったギリギリの状況で戦えない。
我々は1対1の格闘技の世界にいます。そこで自分自身との戦いというか、孤独に耐えられない人間は勝てません。
――井上康生
昨日の自分より成長していることを感じさせるには・・・
では、どうすればそうした心と考え方を育むことができるんでしょう。
まずできることは、子どもたちが自分自身で、自分の過去や現在、実現したい未来をイメージする機会をつくること。
「どんな未来を実現したいだろう?」
「そのためには何が必要だろう?」
「どんな一歩を踏み出そう?」
最高の未来を実現するために、計画を立て、今日できることに行動を移す。
できなかったことは改善し、自分との約束を守っていく。
約束を実行することで自信も育むことができます。
昨日の自分よりも成長を感じられる1日を積み重ねましょう。
今回のポイント
●「言われたからやる」ではなく「自らの意志でやる」力を育てよう
●未来をイメージするきっかけをつくろう
●イメージを実現するための行動を起こそう
今回のしつもん
「どんな未来を実現したいだろう?」
「そのためには何が必要だろう?」
「どんな一歩を踏み出そう?」