本連載は、子どもたちのやる気を引き出し、考える力をはぐくむ"しつもんメンタルトレーニング"を考案したスポーツメンタルコーチの藤代圭一氏が、子どもの力を伸ばす声がけ・接し方などについて紹介していきます。

年を重ねるに従って求められる「自分を律する力」

子どもたち選手は成長すればするほど、自分で立てたルールや計画を大切にし、自分のことは自分でやっていくという自律の力を求められます。

 

幼い頃は、お父さんやお母さん、コーチや先生が手取り足取り支えてくれます。

 

けれど、年を重ねるに従って、自分で自分を律する力を求められます。

 

社会に出たときに、自分の意思を持たず、まわりの人の命令や指示だけを頼りに行動していては、自分らしく輝くことは難しいかもしれません。

 

そう考えてみると、子どもたちが大人になる前から、「誰かに言われたからやる」ではなく、「自らの意思でやる」という心と機会をつくっていくことが必要です。

 

一番の理想は、自分で強化して、自分で戦いに行く選手を育てることなんです。

 

それだけ高い意識を持たないと、世界、ひいては五輪といったギリギリの状況で戦えない。

 

我々は1対1の格闘技の世界にいます。そこで自分自身との戦いというか、孤独に耐えられない人間は勝てません。

 

――井上康生

昨日の自分より成長していることを感じさせるには・・・

では、どうすればそうした心と考え方を育むことができるんでしょう。

 

まずできることは、子どもたちが自分自身で、自分の過去や現在、実現したい未来をイメージする機会をつくること。

 

「どんな未来を実現したいだろう?」

「そのためには何が必要だろう?」

「どんな一歩を踏み出そう?」

 

最高の未来を実現するために、計画を立て、今日できることに行動を移す。

 

できなかったことは改善し、自分との約束を守っていく。

 

約束を実行することで自信も育むことができます。

 

昨日の自分よりも成長を感じられる1日を積み重ねましょう。

 

 今回のポイント 

 

●「言われたからやる」ではなく「自らの意志でやる」力を育てよう

●未来をイメージするきっかけをつくろう

●イメージを実現するための行動を起こそう

 

 今回のしつもん  

 

「どんな未来を実現したいだろう?」

「そのためには何が必要だろう?」

「どんな一歩を踏み出そう?」

本連載は、メンタルトレーニング代表のメンタルコーチ、藤代圭一氏が運営するサイト、「しつもんメンタルトレーニング」に掲載されたコラムより転載・再編集したものです。サイトはこちら⇒http://shimt.jp/

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