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大規模修繕工事を「公平・透明・合理的」に行うためには?

前回は、マンションの修繕計画を10年単位で考えるべき理由を取り上げました。今回は、大規模修繕工事を公平・透明・合理的に行うために必要なことを見ていきます。

「設計仕様書の作成」と「工事会社の選定」が必須要件

マンションの大規模修繕工事に際してもっとも注意しなければならないのは、公平、透明かつ合理的であることです。

 

長年をかけて積み立ててきた公金が支出される工事ですから、その実行にあたっては当然いくつかの必須要件がでてきます。ただし、どのようなケースであろうとブレない原則はあります。

 

それは、調査と議論に基づいた設計仕様書を作り、複数の工事会社による厳正な入札によって工事会社を選ぶこと。いろいろな方法を考えることはできますが、現状ではこの方法以上の手法を見つけられないというのが現実なのです。

設計と工事の「明確な分離」が品質確保の大前提である

たとえば、品質確保のための工事監修業務ひとつをとってみても、設計と工事の分離が前提となってきます。

 

ところが残念なことに、日本ではまだまだこれらを分けて依頼するという習慣が根付いていません。しかしながら、一個人や一企業が発注者である場合とは異なり、マンションの大規模修繕工事のように透明性と公平さが求められるケースでは、今後はより一層、設計と工事の明確な分離、そして厳正な入札システムが求められるように変わっていくのは間違いないと考えます。

 

そのために必要になってくるのが、理事会の客観的な判断をサポートできる第三者の設計コンサルタントなのです。

株式会社翔設計グループ 代表取締役
一級建築士 

1953年生まれ。東京電機大学建築学科を卒業後、大手設計事務所を経て1985年に独立。現在の会社の前身となる事務所を設立。2年後に株式会社とし、同社の代表取締役を務める。建築総合コンサルティング業を営む同社の改修コンサルタント事業部では、マンション修繕コンサルティングを管理組合に対して行っており、関東を中心に、これまで携わった修繕コンサルティング件数は650件以上。その知見を活かし、2016年9月設立の一般社団法人防災事業経済協議会にて主幹理事、2017年11月設立の一般社団法人マンション改修設計コンサルタント協会にて理事長を務める。

著者紹介

連載理事として押さえておきたい「大規模修繕工事」の基礎知識

本連載は、2017年12月18日刊行の書籍『改訂版 マンション管理組合理事になったら読む本』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

改訂版 マンション管理組合理事になったら読む本

改訂版 マンション管理組合理事になったら読む本

貴船 美彦

幻冬舎メディアコンサルティング

大規模修繕工事のタイミングは? コンサルタントはどうやって選ぶ? マンション理事を楽しむための秘訣が盛りだくさん! 自分たちが住む場所だからこそ、自分たちでよくしていきたい――。マンション理事と聞いて、堅苦しい…

 

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